いいなづけ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

いいなづけ(伊:I Promessi sposi)は、イタリアを代表する作家·アレッサンドロ・マンゾーニの長編小説。1827年に刊行された。イタリアではダンテの『神曲』と並ぶ国民文学とされる。

17世紀のスペイン統治下の北イタリア農民の姿を描いた歴史小説であるが、マンゾーニはこの小説の執筆を通して近代イタリア語を完成させたと評価されており、イタリア統一運動(リソルジメント)を文化的側面から支える役割も担った。

 

この小説は、イタリアでは、中学3年と高校2年生で、イタリア語、つまりイタリアの国語の授業で読むのだそう。

我が家には、長女の中学生時代に購入した「いいなづけ」があるが、現在3代目の次男が授業で使用中。暗唱したり、読解の宿題もあるようで、普段は本など読みもしない彼が、その本を持ち歩いているから不思議な光景だ。




私は、恥ずかしながら、どういう内容?と長男、次男と3人で食事中に聞くと、二人で説明してくれたが、イタリアやオーストリアの歴史を語りだし、イタリア統一運動時代の文化的背景、ペストの蔓延...へえ、勉強してるんだ!

イタリアの教育の凄いところは、小学生から歴史をじっくり学ぶところ。口頭試験が多いので、何度も声に出し、記憶に留まるから凄い。日本だと浅く広く、そして試験のために詰め込んで、次々に忘れていく。これじゃ知識としては蓄積しない。

 

先日、次男が宿題の読解で何かを文章を抜粋して書いていかなくてはいけなかったようだが、本に直接長男のメモが書いてあったようで、これを写していこう!!と大喜びだった。所詮、そんなもんである。苦笑

ママ、日本語ででも読んでおいた方がいいよ、と諭される。あちゃー。先に日本語を読んでからイタリア語かな?