エーデルワイス | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日2月13日の誕生花は「エーデルワイス(薄雪草)」。

 

エーデルワイスは、キク科・ ウスユキソウ属に分類される多年草。主にヨーロッパのアルプスやヒマラヤ山脈など標高が高い山に生えており、スイスの国花にも認定されているという。そして、花名のエーデルワイスは、ドイツ語で「高貴な白」という意味。属名の学名「Leontopodium(レオントポディウム)」は、ギリシャ語で「ライオンの足」を意味するという。

 

また、エーデルワイスは古くから薬草としても利用されてきており、消化器・呼吸器疾患の処方薬や、紫外線の強い高山で育つことから抗紫外線効果があるとされ、近年はエキスがたくさんのスキンケア用品に使われているという。今では法律によって保護されるほど貴重な花なのだそうだ。

 

 花言葉は「高貴」『大切な思い出』『尊い思い出』『勇気』『忍耐』『高潔な勇気』『大胆不敵』。

 

画像で見るように、エーデルワイスは非常に可憐で、また花言葉にもそういった印象を持つ言葉が多い。例えば、「大切な思い出」という花言葉は、天使と登山家の叶わぬ恋のエピソードに由来しているそうだ。登ある日、登山家は地上に舞い降りて来たた天使に恋をした。しかし、この恋が叶わないことに苦しみ、天に向かって「この苦しみから救ってほしい」と願う。すると天使がエーデルワイスの花を地上に残し、天に帰っていったと...。

 

また、「高潔な勇気」「大胆不敵」はプロポーズをする時にエーデルワイスの花を贈る事に由来しているという。エーデルワイスが咲く場所はとても危険な場所で、簡単に採りに行くことは出来ない。高山の崖などに咲くエーデルワイスを採りに行こうと思うと、かなりの勇気や根性が必要となる。その為、「高潔な勇気」「大胆不敵」などの花言葉が付けられたそうだ。

 

そしてまた、エーデルワイスといえば、思い出すのは、映画"Sound of music". 子供の頃、何度も観た。映画の中でトラップ大佐が、ドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの象徴としてエーデルワイスを愛でて歌う。トラップ大佐が涙で詰まりそうになって歌うシーンは何度見てもジーンと来る。              

 

 

  作詞:O.Hammerstein ll/作曲:R.Rodgers

Edelweiss, Edelweiss
Every morning you greet me
Small and white, clean and bright
You look happy to meet me
Blossom of snow
May you bloom and grow
Bloom and grow forever

Edelweiss, Edelweiss
Bless my homeland forever

 

エーデルワイス エーデルワイス
かわいい花よ
白いつゆに ぬれて咲く花
高く青く光る あの空より
エーデルワイス エーデルワイス
あかるく 匂え

 

いつも、花言葉を知ると、花の見方が変わる。今まで知らなかった花の魅力を感じるからだ。

 

ちなみに、「エーデルワイス」という名のバラも存在する。しかし、バラの場合、本数、花の色、部位、花の状態、花束の色の組み合わせによっても、花言葉は異なる。キリない!!苦笑