祭りだ、わっしょい! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今回の風邪はしつこくて、かなり咳が長引いた。味覚がわからず、何を食べても美味しくなかった。未だに食欲が元に戻らず、ワインも少量。一度治ったと思いきいや、オラトリオに出、聖歌隊の練習(しかも夜!)に出てぶり返し。今週は非常に興味深いテーマの講演会が近くの教会であったが断念。今日も、プール行かない?と友人からお声がかかったが、我慢しておこう。

 

ところで、来週は、中国の旧正月やらヴァレンタインデー、カルネヴァーレ(ミラノは土曜日最終日。その他の地域は火曜日まで)を迎え、世間はお祭り気分。

 

とはいえ、さすがに我が家の子達は、カルネヴァーレの仮装は卒業。コリアンドリと呼ばれる紙吹雪を撒いて歩くこともなくなったし、ヴァレンタインなど無関係。はっきり言って他人事。強いて言えば、この時期食べる”キャッケレ”と呼ばれるお菓子を食べているくらいだろうか。それでも、学校は木曜、金曜日とカルネヴァーレ•アンブロジアーノでお休みになるが、生活自体はそれほど関係ない。

 

子供が大きくなると、こんなに恒例だった行事からも離れてしまいちょっと寂しい。

 

こちらは、2007年のカルネヴァーレ。

 

 

赤鬼の長男と緑鬼のL君が、ドウモ脇のガレリアから行方不明になり友人と必死に探し回ったら、人混みのドウモ広場で遊び呆けていてあっけにとられたことがある。当時は、こうやって無料でメークしてくれるサービスや無料でキャッケレが配布されたり、発明おじさんによる遊具広場もたくさんあったが、今はミラノ市もお金がなく,侘しくなったようだ。

 

毎年、毎年コリアンドリに、泡状のスプレーで撒くと伸びたテープのようになるものや、ステッラフィランティ(紙テープ)というものを山のように買ったものだ。しかもあっという間に使い込まれてしまう。枯れ木に花を咲かせましょう!と枯れ木に灰を撒くがごとく、子供達はコリアンドリを撒く。そして、使い切るとドウモ広場に座り込み、手で地面に落ちている紙切れを集めてまた撒くのだ。そこをまた、AMSA(アムサと呼ばれるミラノ市清掃業者)の車が掃除をしていき、目に見えない埃が舞い上がる!

 

カルネヴァーレの後は、復活祭前、40日続く四旬節が始まる。カトリック信者としては、祈りと節制を守る期間となるが、教区としては何かと行事もあり、静かに過ごすべき時期でありながら、ヴィアクルーチス(十字架の道行き)だ、聖歌隊の練習だ、オラトリオだ、と何かと慌ただしくなる。すでに、四旬節の聖歌の選曲も始まり、聖書朗読の部分をチェックし、準備。脳を搾りとられた感覚。どうも、気分が先に四旬節に入っており、このお祭りの時期に、既に気分が下がりつつある...

 

「お祭りマンボ」でも聞いて、気分を盛り上げるかなあ。爆

 

 

carnevale di Venezia ベネチアのカルネヴァーレ