3世紀、アガタは、シチリア島のカタニアの貴族の家に生まれた。教養もあり、大変美しかったアガタは、島の知事から結婚を申しこまれたが拒否したため怒りをかい、キリスト教徒であった彼女は法廷に引き出された。当時はローマ皇帝によるキリスト教弾圧が激しく、信仰を捨てさせるためアガタは乳房を切り取られるという拷問を受けた。衰弱しきってもなお祈り続ける彼女のところに聖ペトロが現われて励まし、奇跡的に傷が治ったといわれる。決して信仰を捨てない彼女はついに炭火と焼けつく石の上を引きずられ、牢獄の中で息を引き取った。
アガタは、絵画に乳房を皿に載せた美しい女性として描かれている。後に 大聖グレゴリオも聖女をたたえ、彼女を記念してローマに聖堂を建てた。彼女が捧げ持つ乳房の形との関連からアガタは鐘職人やパン屋の守護聖人とされてきたが、近代に入ると乳がん患者の守護聖人ともされた。
また、エトナ火山が爆発したとき、彼女の遺物によって町を救ったと伝えられることから、火災予防の守護聖人ともされている。
本来、他の国では、2月5日に祝われるが、日本ではその日「日本26聖人殉教者」を祝うため、6日に祝われる。
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私の知り合いの中には、現在乳がんと闘っていらっしゃる方が数人いる。
ところで、来る2月11日は「世界病者の日」。
病という神秘を背負っている一人一人が、自らの病の意味を見出し、試練の中にあってなお、神様の限りない慈しみに目覚め、すべての神の子に注がれる、神様の愛を固く信じて、病の日々を希望のうちに乗り越えていく事ができますように。
