おしゃべり | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

日本では見知らぬ人に声をかけられるのは、珍しいことなのかもしれない。特に子供には、見知らぬ人に声をかけられたら返事はしてはいけない、と教え、ましてや声をかけるなんぞもってのほかなのだろう。

 

それを知らない人に話しかけられやすい人はオーラがあるとかスピリチュアル系だと日本では囃し立てる。そうなの?

 

それでも、イタリアではそれは全く普通の話なんだな。苦笑 病院、レストラン、スーパー、道端、バス停、どこでもイタリア人は人に話しかけ、また話しかければ、知っていようがなんでいようが答えてくる。爆

 

ところで今日、バスに乗って出かけようとしたら、バス停におじいさんともっと年上であろうおばあさんがいた。(二人は赤の他人)雰囲気からかなりバスを待っているようだった。私がバスが来る方向をずっと目を細めて見ていると、おばあさんが「来た?」「見えた?」「あと何分?」と質問攻めしてきた。笑。電光掲示板には、待ち時間が出ておらず。げっ。

 

おばあさんは、「はじめ29分と表示され、その後9分、そして19分として消えたのよ、という。バス〜、早く〜。乗客が待ってる〜。」と叫び出す。また、「膝が痛い〜。」と言っていた。

 

「今は若い人も膝が悪い人多いからね〜。」とおじいさん。確かに今日は湿気があったので、私も膝が痛んだ。でも面倒臭いから黙っていた。苦笑 「自分はこれでも、75歳だ。彼女(おばあさんを指して)なんてまだバンビーナだからね。」と言う。そして、やっとバスが来た!おばあさんは、なんと一駅で降りてしまった!えーーーーっ!歩いたら2分やーん。しかもこのおばあさん、見た目よりずっとすたすた元気に歩いていたのに。

 

今日の午前中は、ある子供服のお店で打ち合わせがあった。私がいる最中、子連れのお客が数組入ってきたので、一時話を中断し、お店の隅に座り込んで携帯電話を見ていると、まだ2,3歳児代であろう女の子が近づいてきて、「なんで髪の毛、紫色なの?」と聞いてきた。「ちょっとお遊び。いたずらなの。」と答えると、「なんで紫なの?」と聞かれ、「紫が好きなの。似合ってない?」と聞くと、「名前はなんていうの?」と次から次へと質問攻めにされる...「T子だよ。」と答えると、なんと「ねえ、男? 女どっち?」と聞いてきた。イタリア語は、語尾が-oで終わる名詞は男性名詞、-aで終わるものは女性名詞とするので、名前も性別によって語尾が変わる。なので、私の名前を聞いて、あれっ?と思ったのだろう。笑

 

すると、彼女の母親が慌てて私のところにやってきた。まずいことを聞いてしまったとでも思ったのだろうか?爆 また「なんでお化粧してるの?」というので(男性疑惑?!)、「口紅で唇を少し赤くしてるの。でもあなたも唇にチョコレートついてるよ。」というと、慌てて口を押さえて可愛かった。

 

こんなたわいもないおしゃべりをして笑うだけでも、笑顔が出て、癒される。

 

とは言いつつ、先日、友人にT子さんって...色気ないよね。と言われた。どっひゃ〜。ついでにフェロモンも少ないと!!そうそう、考えてみると、いつも声をかけられるのは、お年寄りか子供だけ... 空手女子だからいけないのか?とも思うが、ああ道場でもお年寄りと子供だけ...爆

 

まっ今更、野心ギラギラ男子にも興味がないんでいいんですが...と独り言。

 

おしゃべりで脳アンチエイジング!寄席や映画、 漫才、子供の何気ない動作、そしてたとえ寒いダジャレなどでも笑顔になって、脳アンチエイジング!!