グロリア | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

🎶グローリア グローリア インエクチェルシスデーオー

 

日本語では「荒野のはてに」とよばれている聖歌。ルカの福音書2:14のみ言葉で「グローリア インエクチェルシス デオ」とは「いと高き天には、神に栄光」という意味。

 

イタリア語では、"Gli angeli delle campane"だが、原題はフランス語の"Les Anges dans nos Campagnes". 訳すれば、「我らが牧場にて天使が」の意味だという。

 

我らが牧場にて、御使いたちが、天より聖歌を歌い始めり 

山々は木霊によっていと甘美なるうたを繰り返す
グローリア、いと高き処、神に栄光あれ

 

秋に聖歌隊の指導者であった司祭が移動し、新たな指導者を迎えた。彼はコンセルヴァトーリオでコーラスの指導の勉強をしたというが、基本としてまずは譜面通りに歌うことを要求された。当然といえば当然なのだが、ほとんどのイタリア人は譜面が読めないので、耳から覚える。それが微妙にリズム、音程が適当で、過去十数年指導者達は、我が聖歌隊達の歌を黙認して来てしまったわけだ!私も聖歌隊在籍4年。

 

だから、今回訂正するのが大変だった!一人でもずれたり、できない人がいると、指揮する手を止める。それを見ていない人は勝手に歌い続ける...。まずは指揮者を見なきゃダメでしょ?この繰り返しで、聖歌隊の練習は2時間に及ぶこともあった。夜の9時から始まり気づくと11時。勘弁してよ!

 

24日の深夜ミサは夜中0時からであったが、11:30には夕べの祈りがあり、逆算し10:30から練習開始のため10:15集合。ミサの後はパネットーネとスプマンテでお祝い。帰宅は2時近かった。

 

ところで、今日の降誕祭の福音は、ミラノのアンブロジアーノ典礼は、ルカの福音書2:1-14のイエスの誕生と羊飼いたちの訪問箇所だった。まさに、天使が現れ、主の栄光が彼らの周りを照らし、救い主の誕生を告げられる。

いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心にかなう人にあれ。

幼子イエスは、わたしたちのために人となられた神の愛。その恵みと共に、わたしたちも世界をより人間的にするため、現代と未来の子どもたちによりふさわしいものとするために、努力しなければならない。

 

この知らせは、全ての地を走り、全ての民、特に戦争や激しい紛争に傷つき、平和をより強く望む人たちに届きますように。