人間の脳は18歳から20歳で完成するそうだ。そして、老化していくと記憶力が低下するように思われるが、実際には脳を使わないままでいると低下していき、逆にうまく使っていればいつまでも向上していくという。
父は、現在80歳。頭は非常にしっかりしているが、数年前から足の付け根が痛いと言い出し、いろいろ検査をし、手術をする、しないと言ってきたが、手術をしてもリスクが大きく、結局しないまま。うまく付き合っていくしかないようだが、病院以外は外出もせず、運動というか体操と言っても、足腰は弱まる一方で家の中でもちょっとしたことで転ぶことが多くなってきたようだ。骨折は本当に恐ろしい。
かと思えば、親類で体は至って元気でも、痴呆が進んでいる叔父、叔母もいるから、どちらがいいのだろう?と思ってしまう。
ちなみに、多少の痴呆は仕方ないとしても、一人で外出もできる90歳をとおに超えている叔父は、若い頃から物書きをしており、常に出歩いていたので、今でも数時間の外出は電車に乗って一人ででも問題ないようだ。父も毎日数種類の新聞を読み、長年漢字パズルをしていて、オリジナルの漢字熟語表を作成し(それを残されてもどうしよう?)父と母の医療費を表にまとめたり、私同様(だから私は父似ということか?)全てメモに残しており、何があっても一目瞭然状態になっている。(とはいえ、私の場合は、むやみやたらにメモを書いているだけで、わけわからない!)
ところで、昨日次男の部屋を片付けてたらDSが出てきて久々脳トレをやってみたら52歳と出た!年相応! ショック!今朝再びやったら文系が41歳。理系(計算)が35歳に若返った。やっぱり頭は鍛えないと! ちなみに長男80歳、どういうこっちゃ!
言い訳ではないが、DS用のペンが見つからず、スクリーンに直接漢字やら計算の数字を書くのだが、私の指先を読み取らず(脂が足りないのは、歳のせいだ!と言われるが、これは若い頃から!)無駄な時間がかかったという理由もあるが、判断力が確実に鈍っているのは、自分でもわかった。目で見て、瞬間的に答えが出ても、それを書こうとすると指が動かない、えっと...と反応するまでに時間がかかってしまう。これが老化なのだろう。バドミントンをしていても、声は出るが、足は出ず。爆
何れにしても、脳トレは習慣づけが大事。
簡単な計算や音読、瞬時に単語を記憶する記憶力テストなどを通し、脳の前頭前夜を鍛えることができる。脳の前頭前野から「行動しなさい」「動きなさい」の指令が、体の各感覚部位に出される訓練だという。そうやって指令の継続的なトレーニングを行うと、「考えなさい」「覚えなさい」の指令を受け、「考えられる」「覚えられる」力を維持するということにつながるのだそうだ。
また、脳トレは、明るい午前中に行うと効果が出やすいという。
現在86歳の日本人シスターも一緒に聖書の会に参加することになったが、普段養老院にいて、人と話すことがないようで(毒舌なシスター曰く、周りは皆ぼけてるのよ!)特に、日本語で、となると一人で神様に向かってお話ししているのよ、という。だから聖書を通じ、日本語で分かち合うことで、シスターが最近生き生きとしてきた。意欲というものは、こういうことか!と思うのだ。
脳が活発に動くことで、脳の老化のストップにつながり、内面、外面とも若々しさを保つということはなんと魅力的なことか!
とはいえ、空手を始めて2年半ちょっと。型は8つ、古武道もなんやかんや数種類覚えたが、もう脳が飽和状態。特に釵(サイ)が好きなのだが、これだけは覚えられず、悪銭苦闘している。覚えるには、ただただ繰り返すしかないのだが、一緒にいるメンバーが飛び抜けてできるので、よく言えば、モチベーションが上がり、悪く言えば、自己嫌悪に陥る。けれど、千里の道も一歩から。
既に他界されておられるが、女優の故森光子さんは、「でんぐり返し」のイメージが強いが、80歳後半でも毎日スクワットを毎日150回されておられたそうだ。私も空手道に精進し、死ぬまで健全な体とぼけない頭を維持したいもの。
