第一印象 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

人に対する第一印象というものは大きい。

 

逆をいえば、初めて会う相手に与える第一印象は、その人が思っている以上に相手に与えるインパクトが大きく残るもの。場合によっては、その第一印象が、その後大きく影響を与えることもあるだろう。それを初頭効果と呼ぶらしいが、初めに悪い印象を与えると、その印象を覆すのが難しくなる。逆に、初めの印象が良いと、その後も継続して印象に残るため、相手は自分に好感を持ちやすくなる。

 

私の場合、実際目は決してよくないのだが、じっと相手を見る(実際は見えていない)ように見えるらしく、またまつ毛が濃く、アイラインのせいかすごく目力が強く見えるようで、強い、見透かされそうで怖い、と言われることが多々ある。また態度というか姿勢というか仕草というか雰囲気が、自己主張しすぎなのか?根拠のない自信に満ちたように偉そうに見えるようで、新人でも新人に見えないし、若いつもりでも貫禄があると言われてきた。爆 まずい!まずい!

 

自分のことは、さておき、私は人に対する第一印象とその後、お付き合いして距離が狭まり友人になった際、思った通りの人だった、ということが多い。第六感が働くのだろうか?苦笑

 

ところで、この時期、来年の秋から現地校の高校生になる次男のため、高校見学に回っているのだが、やはり学校の第一印象というものもある。学校の周りの雰囲気もそうだし、その学校の学生、教授軍、はたまた事務員から掃除夫に至るまで、ある意味学校の看板を背負っている人だから、その第一印象というものは大きい。長女や長男の中学は地元で選んでしまい失敗したので、次男の中学は何校も見てまわった。

 

中学なんて、どこもそれほど変わりはないでしょ?と思っていたが、オーガナイズには大きく差があった。地域性というよりも、やはり学校をまとめる校長のカラーにもよるものだろう。できる生徒だけを集めてプレゼンテーションする学校もあれば、生徒ほぼ全員を参加させ、そのままの姿を見せる学校とさまざま。ただだらだらと見て回るところもあれば、教授または生徒が引率して少人数でまわって説明したり、とこれまたさまざま。また、見学に来ている生徒や保護者のカラーも見る。過去に私立、公立、スノッブなところも庶民的な学校も見てきた。意外に学業のレベルに関しては、それほど大きな差はないようだが、やはりよくも悪くも多くの面で違いを感じたし、現 在も感じる。だから、高校選びも本当にどこがいいのか迷うのだが、学校や会社は第一印象も実態も同じであることが理想的。

 

子供たちを見ていても、長男は勉強はできないが、他人様に接する態度と調子の良さは、母譲りなんだか?営業出の夫譲りなんだかよくわからないが、たまにいく日本企業のバイト先では、受けが良いらしい。パートをしているママ友からも様子を聞くが、まあ想像はできる。逆に、次男は、内弁慶で、外では猫をかぶって、家では威張り散らす人タイプ。空手の師範に声をかけられようものなら、相手の目は見れないし、もごもご何をいっているかわからない。これ、大人になった印象悪いよ!とよく言うのだが、性格もあるだろうが、損するタイプ。

 

また、文章とて同様。その人の書いた文章による第一印象と実際に会った時の印象が一致することも理想的。一度だけあまりにギャップの差が大きすぎる人に会ったことがあるが、逆になりたい自分がそうさせてしまうこともあるのだろうか?

 

「自分は自分だから」と割り切ってしまえば、それまでだが、やはり第一印象は大切。

 

単なる笑顔であっても、私たちには想像できないほどの可能性があるのよ。

We shall never know all the good that a simple smile can do by聖マザーテレサ

 

笑顔は第一印象を良くするだけでなく、笑顔がくれるエネルギー、勇気といった効果は大きい。楽しいから笑顔をつくるというよりも笑顔を作るから楽しい、という気持ちでいると人に与える印象も良くなり、またスムーズな人関係を築いていけるのではないだろうか?