待降節 2017 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

ミラノのアンブロジアーノ典礼は今日から、主の降誕(クリスマス)を待つ待降節に入った。

 

本来、ヴァチカンをはじめ世界中に広まっているローマ典礼での待降節は11月30日、もしくはそれに近い主日(日曜日)の「前晩の祈り」に始まり、主の降誕の「前晩の祈り」の前に終了する。

 

もともとこの待降節を守る習慣は、5世紀頃から始まったと言われている。エピファニア(ご公現−1月7日。ミラノの冬休みはこの日まで。)の40日間を復活祭前の40日の四旬節の期間にならい始まったそうだ。後にキリスト誕生の準備期間とされ、現在の4つの主日(日曜日)になったそうだ。

 

とはいえ、ここミラノは何度も書いているが、ミラノの守護聖人である聖アンブロジウス(サンタンブロージョ)がミラノの大司教だった時代から、典礼儀式がローマ典礼とは微妙に違ってきた。待降節や四旬節の期間をはじめ、ミサの典礼順序や毎日の福音箇所や聖歌も違う。ラテン語に付随した単旋律のアンブロジオ聖歌はそれはそれは美しく、グレオリオ聖歌ともまた違う。

 

話は逸れたが、アンブロージョ典礼は昨日紹介したサン•マルティーノ(11月11日)に近い日曜日から6週間。今年は24日のクリスマスイヴは日曜日に当たる。

 

首を長くしてクリスマスを待つのは楽しいが、この秋に着任した司祭がクリスマスまで毎週日曜日の午後にイベント満載を企画しまったから、ボランティアとして駆り出される方はかなりきつい。

 

ところで今日は、朝から空手の稽古があった。大会一週間前。これを外すわけにはいかない。また午後には、月一度のカトリック日本人会のミサ。パーキンソン症候群で日本から帰国された神父様がおられるが、リハビリの効果か?毎月お会いしているが、毎回、ろれつも回るようになり、歩き方や目の動きもしっかりしてきたから驚いた!日本人のために、日本語でミサを共に!というご意思を強く感じる。しかし、こちらは日本語でローマ典礼。

 

帰りがけに、やはり待降節第1主日にミサでないのはな...と思い、地元のミサにあずかった。げげ、聖歌隊誰もいないじゃないの?司祭に捕まり、一人で歌うことに。どこをどう歌うんですか?というと、すべて任せると...OMG!! うちのパロッキア、信徒に丸投げ?私は泥舟状態。うー。(といっても待降節第3週までの聖歌は私が選択しているので、メモは持っていた!)

 

 

こちらはアンブロジアーノ典礼のアヴェントカレンダー。普通は毎日開けていくとチョコレートが出てくるが(それがどれもまずい!)、こちらは光る星のシールが入っているという。

 

クリスマスのイメージの中に「星」がある。それは、イエス・キリストが神様のもとから遣わされて、人として馬小屋で生まれた時、東の国の博士たちが「星」に導かれてやってきたことに由来する。

 

「神は、その独り子をお与えになったほどに世を愛された。独り子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠のいのちを得るためである。」(ヨハネ3:16)

 

マラナタ、主よ、来てください。