祈りの協力 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

オーストラリア西部パースからマレーシアに向かっていた格安航空エアアジアXの旅客機(エアバスA330型機)が25日、エンジントラブルによる機体の激しい振動に見舞われて、パースの空港に引き返した。

 

いろいろな新聞やビデオの内容を総合的に見ると出発後90分くらいして、「パン!」という音がしてから洗濯機のような音が続きっぱなしだったという。(考えただけでも恐ろしい!)

 

 

イタリアの新聞のタイトルや、乗客のインタビューなどを読んでみると、操縦士の状況説明と共に「祈り」の協力を促されたというが、流れてくる映像にはその部分は一切ない。

 

敢えて消去されたのだろうか? 「神頼み」「科学的効果が立証されないもの」は載せるべきではないか?

 

乗客359名、現地時間午前6時40分にパース空港を出発し、午前10時頃同空港に引き返し、拍手と共に無事到着。

 

ちなみにエンジンはロールスロイス製の「トレント700」。トラブルが起きた原因は不明のようだが、高速回転するエンジンの内部で不具合が発生すれば、不明な音を出し、激しく振動するのは想像できる。我が家の洗濯機もいよいよか...というような同じ音を出している...

 

これまた余談だが、「トレント700」のエンジントラブルは今年に入って2度目。5月以降では3度目になるとか。ロールスロイス、早急の原因究明を頼みます!

 

個人的な話だが、私は飛行機に乗ると、離陸前には寝てしまう特技があるが、それでも必ず祈りを捧げてから、眠りに入る。そして、着陸と同時に感謝の祈りを捧げる。

 

「苦しい時の神頼み」というと、どうも悪い意味、というか調子のいいように感じられてしまうが、苦しい時だからこそ真剣に祈るというのは当然のように思われる。私は、個人的には祈りは必ず聞き入れていただける(自分にとって最も良いものが与えられる)と信じている。

 

ただ、なんでも神に祈れば思い通りになるというわけではない。むしろ、「主の祈り」にもあるように「御心が行われますように」という心に変えられていくことが大切。

 

祈りには、「言葉」があり、そこに魂が込められる。

 

信じられないという人は、誰かのために、何かのために祈ってみよう。

 

 

http://tokyo.catholic.jp/catholic/mass/pray/