ラマダン 2017 〜 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日6月25日の夜明け、イスラム教徒のラマダンが終了した。

 

ラマダンの断食は彼らにとって宗教上の儀式。1ヶ月もの間、渇きと空腹に耐える苦行に思えるが、敬虔なムスリムは毎年のラマダンを心待ちにしているのだそうだ。空腹に耐えて自己の欲望を制する自己鍛錬。食べ物があることに対する感謝と食べるものさえない貧しい人への理解。同じ境遇を共有することによって、家族とコミュニティへの理解と絆を深める、という。

 

宗教上の報いのほかにも、自分自身と向き合きあえる大切な時間として得るものは大きいと思うが、灼熱のミラノ。断食とはいえ、日没から夜明けまでの間に食事はできるそうだが、熱波の影響で毎日35-36度、しかも蚊の多いミラノ。食欲ってあるのかしらん?!

 

ラマダンが明けると”Eidal Fitr"「イド・アルフィトル」と呼ばれるお祝いを盛大にするそうで、ミラノのPalasharpというところでイベントが行われるようだ。

 

また、パパ様及びミラノ大司教区のスコラ大司教がイスラム教徒に当て、手紙を発表された。カトリック教会が世界のイスラム教徒に対し、「イド•アルフィトル」にあたり祝福メッセージを出すのは、今回で50回目だという。

 

”互いに兄弟愛をもって心から愛し、競って尊敬しあいなさい。”(ローマ人への手紙12:10)

 

我がパロッキアの夏のオラトリオにもイスラム教徒の子供たちの参加者は多く、子供なので、ラマダンは省略されたようだが、それでも豚肉は食さないので、彼らのためにメニューは準備され、パスタも彼らように配膳されている。

 

ラマダンが終了しても各国でのテロの警戒は続いているようだが、誰もが力を合わせ、安心して生活できる世界、世界平和がもたらされますように。

 

http://www.vatican.va/roman_curia/pontifical_councils/interelg/documents/rc_pc_interelg_doc_20170519_ramadan-2017_it.html

 

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12278571642.html