今日6月5日は、古代中国で考案された二十四節気の芒種(ぼうしゅ)にあたる。
「芒」(のぎ)とはイネ科植物の穂先にある毛のような部分のことで、稲などの穀物の種をまく時期という意味。田植えの目安とされ、農家が忙しくなる時期。梅雨入りも間近で少し蒸し暑くなってくる頃。
ところで、二十四節気は半月毎の季節の変化を示しているが、これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されている。普段の暮らしでは目にする機会の少ない事象もあり、おおかたはその時期の「兆し」を伝え、繊細な季節のうつろいを感じさせてくれる。
今日6月5日は、「蟷螂生」(かまきりしょうず)と呼ばれ、その名の通りかまきりが卵から孵る頃をいう。子供の頃、ピンポン球のような卵から数百匹の子が誕生する姿を見て、目が点になったことを思い出す。
ちなみに6月6日は「稽古始め」の日なんだそうな。昔から芸事は6歳の6月6日から習い始めると上達すると言われ、これにちなみ「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」などに制定されているという。
逆に、欧米は新学期は9月。なので、習い事は9月はトライアル。本格的には10月から...といった傾向がある。けれど、私の通う空手教室に興味を示してくれた友人達が数人。秋まで待てない!というので、じゃあ稽古を見に来れば?ついでにやってみる?と声をかけてみた。
その「稽古」という言葉...「稽」は「考える」という意味で、「稽古」は「古(いにしえ)を考えるという意味があるという。芸能や武術、技術などを習うことや練習することの他に、昔の書を読んでものの通りや故実を学ぶことも稽古というのだそうだ。先日の座学もそうだが、何かを習うとき、その習い事の由来や歴史を考え、伝統を大切にしながら身につけていきたいものだと思う。
暮らしの歳時記...四季折々の節目に、生活や自然を見つめ、改めて日本人の心を育み、素敵で心豊かな生活をもたらしたいもの。

