怒涛の学年度末の日々の中、今度は空手の日帰り合宿に出かけてきた。
ここ数年、海続きだったが、今年はミラノから160キロ離れたヴァッレ·ダオスタはグレッソネイ•サン·ジェアンの山へ。リス川が流れるヴァッレ・ディ・グレッソネイの中心にあるグレッソネイ·サン·ジェアンは、静かでエレガントなリゾート地。今から100年も前に、イタリア王妃マルゲリータはこの町を避暑地として愛していたという。トレッキングやハイキングが楽しめるところ。
7時45分に集合し、8時過ぎには出発。
バスの中で、私の前に座っていたAが「sugoiって何?incredibileってこと?」と聞いてきた。なんで?と聞くと、T子、さっきからずっと「すごい!」「すごーい!」って連発してたから...と言う。先日は、別のイタリア人のママが一つ、日本語のフレーズ覚えたよ。「チョット待ッテ!!」どんだけ、私は、独り言が多いのだろう...苦笑
現地到着。空気が澄んで、日差しは強いものの湿気がなく爽やか。そして美しい景色。それだけで癒される。すでにマイカー組は到着していた。早速道着に着替え、準備のできたものからランニング。草原はちょっとじめじめ状態。ひんやりというよりも、ねっとり感のあるところもあり、犬の糞?!いちいち反応してしまった。苦笑
帯ごとの型も終わり、記念撮影。これで、午前の部終了?お弁当?と思うのは、気が早すぎた。高校生以下は4つのグループに分かれ、レクリエーション開始。今年は、高校生以上のリーダーが、それぞれのチームをまとめる役を授かった。長男も黄色チームのリーダー。先日、友人を亡くし、稽古にも出たり出なかったり、8月の全国大会に向けてのモチベーションが下がるのではないか?と心配していたが、割に小さい子の面倒を見るのは、嫌いではない、むしろ面倒見も良く、チームをまとめている姿を見てなんとかここで彼の可能性を引っ張り出して欲しいものだと思った。
こういった活動は、オラトリオでも同じように企画されているが、普段地元のオラトリオを見ている限り、指導する高校生も、ついていく小中学生も、なかなかまとまりが取れず、毎年見ていてやきもきしてしまう。また、遠足などのバス移動とて同様。地元オラトリオの子達は、言葉遣いは悪いし、バスの中でも動くな!といっても皆うろうろし、音楽はボリュームマックスにかけまくり、ひどい子だと噛んでいるガムを座席に貼り付けていく始末。私の忍耐は毎年ブチ切れるのだが、月心会イタリア本部の子供達は人種に関わらず本当にお行儀が良く、やんちゃな子もいるが、皆可愛らしい。安心してみていることができた。これも、師範をはじめ、各家庭のしつけの良さだと思う。(とは言っても、きっと日本の門下生に比べれば、とても自由な気質ではあると思うが)
話は逸れたが、リクレーションは続いた。水風船のぶつけ合いは、毎年海の浜辺でやると、他のお客さんに迷惑をかけないか、ハラハラドキドキしたものだが、広大な敷地の中で、子供達は水を得た魚?いや、野を走り回る子犬?と化し、思い切り楽しんでいた様子。そしてやっとランチタイム。午後の予定があったので、食事時間は30分強。もうちょっとゆったりしたいところだが、そうもいっていられない。水が澄んで、底まではっきり見える湖を前に食べる食事は、格別!若干一名、湖に落ちた。一名で済んで良かった!
午後は、30分ほど、林を散策しながらサヴォイア城へ。前もって見学できないか、問い合わせてみたが、電話での予約はできず、一度に入れるのは、25名前後。その人数だと4時間は必要ですよ、といわれ、師範に連絡をすると、入場は断念。それでもお城まで出かけてみた。
余談だが、このお城は、マルゲリータ・サヴォイア城とも呼ばれ、王族であったサヴォイア=ジェノヴァ家出身のマルゲリータの家であり、マルゲリータは近くにある本家に当たるサヴォイア=カリニャーノ家の当主であるイタリア王ウンベルト1世と結婚してイタリア王妃となった。王妃として芸術文化の支援や慈善活動に熱意を注ぎ、庶民から広く敬愛された。ちなみに、食生活でも貴族より庶民の食事であるピッツァを好み、中でも王妃が気に入っていたレシピは「ピッツァ・マルゲリータ」として知られている。そして、ピッツァが広く愛好されている日本でも「ピザ(”ピッツァ”だよ!)の記念日」は、王妃マルゲリータの誕生日に由来する11月20日とされている。
そして、ここで再び記念撮影。(画像アップ待ち)
それにしても心が洗われる景色である。
再び湖畔に戻りゲーム再開。手作りの「三目並べ」、そしてチーム対抗、スイカ割り大会。今年は、雨も多く、寒い日が続いたので、まだメルカートやスーパーではスイカはあまり見かけない。なので、購入担当の父兄の方々は苦労されたことだろう。ギリシャ産が多かったという。実際、食べてみて甘みはあったが、少しゴリゴリ感が残っているものもあった。
名残惜しくも、ミラノへ戻る時間。地元のご飯食べたかったよねえ。おいしいワイン飲みたかったよね〜。とご父兄の意見。来年はまたここでいいから、希望者は前日から泊まり込みで来ない?などと話した。ただ、怒濤との学年度末。泊りがけの合宿が可能になるのかどうか、その時にならないとわからない、という現状がある...とほほ。
総勢115名。うち門下生が80名くらいだっただろうか? 非常に充実とした日帰り合宿であった。師範に感謝。ご父兄に感謝である。
これからは、全国大会に向けて気持ちを入れ替えなくては!イタリア本部、やる気満々がんばりまーす。
↓合宿映像はこちら↓
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12163171076.html















