母の日 2017 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

先日、3年前に書いた「母への思いと母の思い」と言うのを読み返してみた。

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11841245127.html

 

当時は、何かにつけて長女と喧嘩をしていたけれど、現在は次男と抗争中。長男は割合に静かだが、それでも何かと問題は多く心配事は尽きないが、それに加え、夫と長男との険悪な間に立ち余計に私は喜怒哀楽爆発中、毒を吐かずにいられない。母は強し。心身ともに強くなくっちゃやってられない、と実感する日々。

 

今年の母の日は5月14日。今週の日曜日。日頃のの苦労を労り、母への感謝を表すやで〜。

 

とはいえ、母には感謝している。自分が母になり、今、自分が経験しているような思いとは全く違ったとは思うが、今この状況にいる私を遠い日本から静かに見守っていてくれる母に感謝している。「よく頑張ってるわね」と言われるが、頑張るしかないのだから。

 

ところで、現在、沢尻エリカ主演•ドラマ「母になる」が放映中だが、様々な試練や葛藤を通し、よい母親とは?母親になるとは?を問うドラマ。けれど、ドラマオタクの割に、忙しくてまた見れていない状況。涙

http://www.ntv.co.jp/haha/

 

我が家の子供達は、皆3人とも自然分娩だったが、どのお産も陣痛から生まれて来るまでの瞬間、そしてその後のことも日記に事細かく記している。いずれ、子供達に残したいと思っているが、どのお産も”阿吽の呼吸”だったと記憶している。子供の心音は私の呼吸によって変わった。私がパニックになれば、子供の心音も早くなるものだった。落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃ...はじめの二人は日本で出産。夫は間に合わず。次男に関してはミラノで立会い出産だが、いてもいなくてもあまり関係なかったな。(夫の方がパニクってたし。爆)そう、母との子の”阿吽の呼吸”。

 

「阿」は口を開いて発音することから「吐く息」という意味で、「吽」は口を閉じて発音することから「吸う息」という意味。それを合わせることを「阿吽の呼吸」というのだが、調べてみたら、お寺の山門にはよくある仁王像。片方の仁王像は口を大きく開け、もう片方は口をつむっている。前者が「阿形」、後者が「吽形」の仁王像と呼ばれているそうだ。阿形の仁王像は人が産まれる時、吽形の仁王像は人が亡くなるときの姿を表し、仁王門の間隔は人が生まれてから亡くなるまでの人生の長さが短いとことを示しているという。

 

また、「阿」はサンスクリットの十二母音の最初の音で、「吽」は最後の音であることから、密教では「万物の根源」の象徴とされている。

 

そして、余談だが、男の子は、「息子」。つまり「息」の子と書き、女の子はかつては「息女」と書いて”むすめ”と呼ばれていたという。呼吸の大切さを如実に語っている漢字だ。

 

本来は、母への感謝の日であるが、母は子供に対して、感謝もできる。なぜなら、子供に育てられているから。私を悩ませ、手がかかる子供ほど、私は人間として成長させられているんだなあ。

 

本来、子供はあまり好きではなかったが、親になって初めて親の大変さ・感謝の気持ちを強く持つようになり、これまでとは異なった価値観を持つようになった。子供達に感謝だね。

 

 

画像は、お友達が紙で作ったバラ。本物に見えるくらい素敵!