今日は何日?! 〜 4月25日 イタリア解放記念日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日、復活祭の連休が終わったと思ったら、今度は「イタリア解放記念日」の連休である。

 

今日は,祝日でもカトリックの祝日ではないので、ミサはなし。昨日もポンテと呼ばれる日曜日と今日の祝日を橋のように結ぶ休みであったので、オラトリオは100%ないと思っていたが、敷地は開放されており、仕方なくボランティアに出かけてきた。とはいえ、普段のような活気がない分、喧嘩もなく平和であり、気が抜ける日でもあった。

 

ところで、4月25日は、第二次世界大戦中ドイツに占領されていたイタリアの一部が解放された「解放記念日」である。

ミラノには、ファシズム体制に抵抗したレジスタンスが拷問にあった建物が実はあちこちにある。サンシーロ地域の警察分署も元々は、そういった建物だったそうで、初めてそこの敷地に入った時異様な空気を感じた記憶が蘇る。ムッソリーニがパルチザンに捕まり銃殺され、ロレート広場に逆さ吊りにされたのは、有名な話だが、実際ロレート広場のガソリンスタンドの屋根だったらしいが、それが広場のどの部分にあったのかわからないが、あの広場を通るたびに嫌~なものを感じる。思い込みか?!

 

今回、新聞で子供向けに漫画付きで、この解放記念日が紹介されていたので、ご紹介。

http://www.corriere.it/cultura/17_aprile_24/25-aprile-spiegato-bambini-ragazzi-94180554-2901-11e7-a532-a1780cddea55.shtml?refresh_ce-cp

 

 

 

 

1945年、世界は5年以上も戦争が続いている状況でした。北イタリアは、ドイツ軍に占領されヒットラーという残忍な独裁者に従うしかならず、人民や自由を奪われ、下等であると思い込んでいたユダヤ人のような無罪の人たちを殺害していました。ヒットラーは多くの国々を侵略し、ヨーロッパ全体を支配したいと考えていました。ドイツ軍は、もう一人の独裁者ベニート·ムッソリーニ率いるイタリアのファシストと同盟を結びました。

 

イタリアでは彼らに対抗し、アメリカ軍及びイギリス軍だけではなく、独裁政治なしの祖国を望み、国に命を捧げたパルチザンと呼ばれるイタリア人たちもいました。

 

 

1945年4月25日、ドイツ軍とファシストたちは敗北しました。またアメリカ軍とイギリス軍が北イタリアへ向かっている際、外国人を追放し、独裁者を打倒するため謀反を起こしたパルチザンたちがすべての街を占拠しました。多くの死者を出した戦争が終わり、イタリアは解放され、大きな喜びにあふれた瞬間でした。それから、毎年4月25日はお祝いをします。我が国民の自由がどこから来たのかということをわすれないため。

 

 

 

人間の歴史は争いの歴史。21世紀を迎えた今日も、戦争やテロの恐怖はますます増大している。人類はなぜ、互いに助け合い、仲良く、平和に暮らしていけないのか。少なくとも、人の痛み、苦しみ、悲しみがわかるように子供たちに語り続けていかなくてはならないのだろう。