ここはイタリア | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

郷に入れば郷に従えという言葉がある。"Quando a Roma vai, fa' come vedeai." /"When in Rome, do as the Romans do"

 

20年以上イタリアに住んでもいてもどうしても、受け入れられないものがたくさんある。

 

自分を棚に上げて、文句ばかり言う。謝らない。言い訳をする。働かない。ここは、本当に先進国なのか?

 

期待しない。怒らない。...20年以上前よりは、これでも丸くなった私だけれど、ぶっちぎれるー!!ということは多々ある。

 

ところで、この2年の間、私は自宅の電話のプロバイダーを2回変えた。まだまだ競争の少ないイタリア。値段やサービスを見ながら、上手に渡り歩く方がいいよ、と友人にアドバイスされ、その時、その時調査をし、変えてきた。が、どうも納得いかない。今思うと、一番初めに使っていたプロバイダーが高かったが、一番良かったと気づく。そして競争社会となり、月額も当時の半分以下になってきているから驚いた。

 

ちなみに、プロバイダーを変える際、諸手続きはすましても、永遠に請求書が届くというケースも多く、放っておいて、裁判沙汰になっている話も聞く。そういう意味じゃ、過去利用した2社は単に私がラッキーだっただけのことかもしれないが、手続きもスムーズに、余計な請求書もくることなくやってこられた。...今利用している3社目にあたるまでは。

 

昨年、6月の半ば、まだ日本へ発つ前に自宅の電話のプロバイダーを替えた。5-7日以内に確認の連絡が行き出発前にはすべて整い、しかも支払いも約半分になると踊らされた。まあ物事スムーズに行くことを期待した私が馬鹿だった。ありえないでしょ、ここはイタリア。

 

私が出発し、しばらくしワイファイが入らない!と長女から連絡をもらった。でも電話は使えるという。どういうこと?考えられるのは、電話はそのまま切り替わり、Adslに関しては、モデムが違う、つまりプロトなんとかやらが違ったらしい。

 

日本から戻ってきて、詳細は忘れてしまったが、やはり何か問題が起き、しかも請求書が届いていなかったので、プロバイダーへ電話した。流れるテープを聞きながら、対処してほしい内容の番号を選び進んでいくのだが、どうもうまくいかず何度も電話を切ってはかけ直し、やっと連絡がついた。詳細を忘れてしまったくらいだから、大した問題ではなかったはずだが、請求書は9月末には届きます、と言われ、半年。未だ請求書が届かない。どういうこと???

 

そして、あまりにもwifiの電波の調子が悪く、1日に何度もネットが使えなくなる。今時ありえないでしょ?しかも、やたら安い!と思ったら、固定電話にかかってくる電話をとると加算される仕組み。ありえないでしょ?そして、家にかけてくるのは、夫か勧誘の電話か、無言電話。挙げ句の果てに、ネットの使い勝手が悪いのは、ママが何も考えず、調べずプロバイダーを変えたから悪いとのたまう子供達。えーっ?!私のせいですか???

 

結局、契約期間が短く、罰金が課せられたとしても、なんとかしなければならないと思っていたところに、一番初めに使っていたプロバイターから勧誘電話がかかってきた。普段だと受話器を取った途端、勧誘だ!とわかると、そのまま切ってしまうが、思わず聞き入ってしまった。光ファイバーで契約料も現在のものより微妙に安い。

 

昨年の春に帰国した友人に愚痴ると、「イタリアらしいな」とさらりと笑う。そう言う問題を一つずつクリアしていくのが、イタリアで生きていく醍醐味で楽しかったなあ~と酔いしれていた。そうか、そう言うものか。渦中にいるとこの世の終わり、不幸のヒロインになりがちだが、どれも気楽に、なる様になるさ、と対処していった方が人生面白おかしく生きていけるのかもしれない。

 

話は戻るが、仕方なく、 ついに再び?三たび?プロバイダーを変えることを決意。1月24日技術者がやってきて、回線を変え、やっと光ファイバーになる!!と思いきや、地域の電話交換の制御システムだか何かの不具合で、すぐに使えない、というではないか?じゃあいつできるの?というと、わからない。様子をみて連絡する....といって彼は帰ってしまった。ありえないでしょう???

 

それから、何度も電話をしたが、技術者より連絡を入れさせます、といって具体的日時が決まらず。あれから、1ヶ月半が経ち昨日やっとやってきた。ストだったから、家にいたようなもので、そうでなければ、また空振りだったはず。

 

残念ながら、家の電話番号は変更することになったが、これでしばらく無言電話や勧誘の電話からは解放されそうだ。

 

さあ、今度はこれから以前のプロバイダーとの契約解除、そしてモデムの返却が一発でうまくいくかどうかが問題だ。ここはイタリア。あまり期待はできないが、ぼちぼちやっていくか...