月心会空手 ~ 日本語講座 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日から始まった月心会空手日本語講座。

 

前々からイタリア人の門下生仲間からは、日本語クラスを始めて欲しいと頼まれていたのだけれど、う...ん、曖昧な言葉で逃げ続けてきた。

 

しかし、ついに首を突っ込んでしまったんだな。空手道訓や稽古中でも日本語で数を数えることはあるけれど、ちょっとそりゃないでしょ...と思うことが多かった。特に、空手道訓で大切な「宗家岡田先生に対し礼!」と挨拶するところ、「ショ、ショッ、ショーケオカッ、オカッ,オカダセンセニタシrrrei」と巻き舌...ドロドロやん!笑っちゃいかんが、笑いが止まらない。しかも、頭を下げた途端に「直って!」って早すぎるわ! それをうちの子がやろうものなら、師範に怒鳴られるが、イタリア人だと、やはりしゃーないな...と思うのだろうか、そのまま。やっぱりそりゃないじゃん!

 

...というわけで、目をつぶって、やってやろうじゃないの!ということに<流れ>に乗ってしまった。いつも、そうなんだわ。流れで...流されて...身を任せ...はあ。

 

なんだかんだいって16名の申込者。そのうち、親子もいるが、たとえ一緒に空手をやっていない保護者であろうとも、少しでも空手道や日本の文化を知ろうとする姿勢は大切なこと。

 

初日は「空手道訓」の1の発音と説明。

空手は礼に始まり、礼に終わる。「礼」に関し、稽古の最初と最後にする礼の説明もした。たとえ、ローマ字で表記されたものを手渡されても、自分ではやはりどうしてもわからず、直接、何度も耳で聞いて繰り返し言わないとわからない、ということだった。

 

 

まずは、はっきりとした声でかまずに唱えること。そしてそのリズムと礼をするタイミング。相手に敬意を払い、中に礼の精神性を深め、その精神が、表に表されるものが、礼の作法、つまり「礼法」となる。

 

師範に報告したところ、まずは、名前を呼ばれたら「はい」ときちんとはっきり答えられるようにしてほしい、とのことだった。

 

私が一言話すたび、皆が同時にばらばらに質問というかしゃべり出す...あれには参ったが、とりあえず順調な滑り出し。

 

今の時点、生徒が増えたり、皆の好奇心にもよるが、一応学年度末の5月とか6月を目処にしているが、どうなることやら...