今日は何の日?! 1月27日 〜 Shoah | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日1月27日、第2時世界大戦時のナチス政権によるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を思い起こすShoah(ショアー)の日である。 ショアーとはヘブライ語による「虐殺」という意味。

 

1945年のこの日、ソ連軍によってアウシュビッツ強制収容所が解放された。そして2005年の第60回国連総会にてこの日が「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(InternationalHolocaust Remembrance Day)と採択。日本では、どれくらい知られているがわからないが、国際デーの一つ。今年で72年目。

 

この日が近づいてくると、イタリアの小中学校では”ショアー”について勉強をし、映画を見たり講演会などが開催され、もちろんTVでも、映画や特別番組が放送される。

 

ところで、強制収容所が解放される前年の1944年1月30日、ミラノ中央駅一番端の21番線から605人のユダヤ系イタリア人が貨物列車に詰め込められアウシュビッツへ連れて行かれた。7日間の長い旅であった。実際にミラノ中央駅から移送が行われたのは 43年から45年にかけて15回、トータルでのShoah被害者は10348人。 

 

ミラノの中央駅というと、ムッソリーニが首相に就任した(1922年)後に着工されたファシズムの威信をかけた駅というよりもモニュメントそのもの。21番線ホームの壁にこんな碑が書かれているという。「1943年12月から1944年5月の間に、この駅の地下から、ユダヤ人の男、女性、子供たちや反政府活動の人たちが、アウシュビッツや他のナチ収容所への長い旅に出た。彼らの記憶は我々のなかに生きていて、20世紀の大量殺戮の犠牲者だ。それぞれの苦しみは我々の苦しみだ。」この文章は、プリモ・レーヴィPrimo Levi(1919-1987)で、自身もアウシュビッツに送られ、生還した、イタリアの作家のもの。私はどうも、中央駅へいくと、息苦しくなってしまう。

 

この駅の中に、ショアーの記念博物館が2013年にできた。今年もガイド付きのツアーが企画されていたが、気づいたら、もうポストはなかった。

 

 
 

 

このホロコーストを「忘却の暴力」に終わらせず、広島や長崎の原爆投下同様、皆が思い出すことによって抵抗運動をしよう!というのもよくわかる。でも逆に、あまりに悲しい、痛ましい事件であったからこそ、思い出したくない、語りたくない・・・という人もいるのかもしれない。非常に複雑・・・。また、人々は歴史から何も学んでいない。歴史は繰り返される。戦争、紛争は世界中で起きており、テロ事件も日常茶飯事。


事実を知る事。忘れないようにする事も大切だ。でもなぜ人を殺してはいけないか。なぜ命が大切なのか?そして人の愛。神の愛を感じる事から見つめなおさない限り、何も変わないような気がする。

今日私は、ナチスによるユダヤ人大虐殺のすべての犠牲者を心に思い起こします。彼らの苦しみと涙が、忘れ去られてしまうことがありませんように。by Papa Francesco