寒波襲来 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

イタリアをはじめ、ヨーロッパ各地が厳しい寒波に襲われすごいことになっている!

 

 

先週あたりから、各地で合わせて30人以上が死亡しているというから、大変だ。

 

2016年8月、地震で甚大な被害を受けた中部のアマトリーチェも、大雪と強風で、復旧作業に影響が出ている。

 

また、ポーランドの一部では、気温が氷点下30度に達し、ここ数日間で、少なくとも10人が死亡したという。


中東などからの難民や移民、およそ1万5,000人が滞在するギリシャの島も大雪に見舞われ、難民らは、十分な暖房器具がないテントでの生活を余儀なくされている。


大雪は、空の便にも直撃し、8日、イスタンブールの空港では、あわせて640便が欠航した。

 


また、市内で50cm以上の積雪を観測したところもあり、多くの学校が休校になっている。

 

イタリアでも南部のプーリアやカラブリアが、雪や路面の凍結やつららの影響で学校は閉鎖されたようだ。ミラノにも多少雪化粧された。家にいる分には、それほどわからないが、外に出ようものなら、たまらない寒さだ。ロシア人や東欧出身に言わせると、現地はもっと氷点下で寒いのだが、ミラノの場合、もともと運河の街だったせいか”湿気”も多く、その分骨までしみるような寒さだという。

 

こちらは、ミラノで困難な生活を強いられ、寒さを堪えられない方への緊急番号。

 

 

 

1月8日付けのミラノ市のHPでは、路上生活を強いられている人々、また捨てられている状態の動物も同様、ミラノ救済センターでは、15もの施設において、あと320ものベッドが準備されているということだった。全体では2780ものベッドが設置されているという。また、難民のために3500人が収容され、最終的には6000人もの人が救済されている模様。あっぱれ、ミラノ!

 

家にいても寒いのだから、路上にいたら、凍死してしまう。特に高齢者のホームレスはそうなる可能性が高い。こういった状況は、世界の一部だけに起きていることではない。

 

この世界に起きている苦しみを、自分自身のものとし、各自にとってどのような貢献が可能かを認識してみましょう。(教皇フランシスコ回勅「ラウダート•シ」(1:19)

 

気候の変動:「気候の変動は、環境や、社会、経済、政治をも巻き込む様々な大きな問題を提起し、人類にとっての主な現実的挑戦の一つとなっています」。(25)「もし気候が共通の財産であるならば、それはすべての人々のものであり、またすべての人々のためでもあります。」(23)気候変動の影響を最も被るのは、最も貧しい人々である。しかし「経済的、政治的に多くのものを保持している人々は、問題を軽視し、その兆候を隠匿しようとします。」(26)「わたしたちの兄弟姉妹たちのこれらの悲劇を前に無反応でいることは、あらゆる社会の基礎である兄弟姉妹らへの責任感の喪失のしるしです。」(25)