月心会 イタリア本部 2016 Festa di Natale | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

琉球少林流空手道月心会イタリア本部のクリスマスパーティーが行われた。

開催に至っては、4,50人位の参加かなと思っていたが、クリスマス直前の土曜日、どこも予約が取れず。
以前、子供達が通っていた松濤館の教室でもよくピザ会を開き、何度か幹事をしたので、使えそうな大きなピッツエリアに電話したが、「シニョーラ、その人数だったら9月あたりから予約しないとダメですよ。」と言われてしまった。

 

挙句の果てに、師範はやっぱり辞めよう!と言いだした。けれど、皆が期待している中で、辞めるなんてできない!「トランプがアメリカの大統領になったらやる」と言われた。それが、なってしまったんだな。トランプは大統領になるべくしてなったのか?よくわからないけど、クリスマス会はやりなさい!ってことでしょう?しかし場所が見つからず。

 

すると師範のお嬢さんが知り合いの韓国レストランの地下のフリースペースが使えるといっているではないか? けれど、彼女は11月の時点で一時帰国が決まっており、誰かが引き継がないといけない。私がやります!といって誰かにふっちゃえ~!と思って引き受けたが、結局自分がやる羽目に。お祭り大好き。宴会大好き。いきなり空手よりも張り切りだしてしまった。爆

 

この秋から私のゴスペルの師匠も母子で入会。彼女に沖縄の曲と何かイタリアの曲を歌って欲しいと依頼。普段はギタリストと一緒なので、彼を呼んでミニコンサートにしますか?と師範に問い合わせると、いえいえ、あくまでも門下生ファースト。ぐちゃぐちゃになろうとそれはそれで良い、とお返事。キーボードの手配、師匠の他に、門下生ママで歌ってピアノが弾ける方を確保。万が一のために, 初見演奏もオッケーという門下生パパにも声をかけた。夏の海合宿で門下生を楽しませてくれた外科医Mによるマジックも予約。門下生の歌い手さんにもしつこく連絡。また、司会ができそうな門下生にもアタック。私は、あくまでも黒子。裏方に徹するから、といった割には、目立ちすぎ!と指摘されたのだが...笑

 

ところで、若い頃から職場でも、常に宴会担当。なんで私なんですか?というと、適材適所といって笑われたものだ。

 

話はもとい、問題は、この時期、体調を崩しドタキャンがどれほど出るか?ということだった。またイタリア人は言っちゃ悪いが、あてにならない人も多い。支払いの面で穴を開けてはならない。そこがネックだった。はじめ95人を超える予約数だったが、万が一にそなえ80名に変更。人が多ければ、食べ物を足せば良い。

 

案の定、前夜あたりからガタガタと連絡が入り始めた。痛かったのは、ゴスペルの師匠と歌のお母さんがダウン。でもまあ、できる範囲でするしかない!当日を待ったが、行ってみると、えっ???キーボードは?跡形もなく仕舞われてなくなっているではないか。でもPCでアンプにつなげますか?と一応メールでも確認しておいたのに、どうも雲行きが変だ。そして、なんと乾杯する段階になって10人以上足りないではないか? まあ遅れてくるかな?と思っていたが、待てど暮らせどやってこない。

 

まーまー、何をどう言っても仕方ないのだが、お店とのやりとりもあんなに確認していた事柄が微妙に違っていたり、料理もすぐに出てこず、時間を持て余してしまうので、急遽外科医Mにマジックをお願いした。マジックというよりは、手や細かい備品を使った影絵。BGMも持込。もうそれはそれはプロ級。子供の大人もうっとり。王子様とお姫様の陰による、キスはおもわず舞台の麓にいた子供達が「ケスキーフォ!」(気持ちわりー)と言って笑いを誘った。

 

 

食事も韓国料理とはいえ、イタリア人向けにアレンジしており、極辛はなかった。

 

 

本来なら、歌もかなり準備していたのに、残ったメンバーで歌おうとしても、お店の対応がころころと変わりついていけない。カラオケもはじめは2時間100ユーロ、それが50ユーロと言い出し、師範はやらない!と言ったが、最後は無料になりじゃあ一曲だけでも若い子達に歌わせたい!と思ったのに、肝心な舞台ではなく、奥の個室でドアを閉めて歌い始めているではないか?  師範は私に来年はもうやらない!とおっしゃった。え~っごっちゃごちゃになったのは、仕方ないとはいえ、皆必死に師範を喜ばそうとしているのに~。

 

 

結局待ち人来らず。連絡のないドタキャンの人が多く、ちょっとしたアクシデントが出てしまった。まあ詳細は割愛。そしてその対処も師範のためにも割愛。(そこまで書いたら、皆知りたがるよね~)

 

とはいえ、全員で2ユーロのプレゼントを持ってくるよう指示し、全員でプレゼント交換する予定だったが、大人数で何かできるはずはない。本来なら師範がサンタさんになって皆に配る予定だったが、急遽門下生のAが対応。なんと、師範の特製真紅の道着。もちろん月心会のロゴ入り。

 

 

当日、私がギリギリになって時間が取れず、カードだけは購入していたが、書き込むスペースがないので、そのスペースの拡大とプレゼント用の植木を門下生のSに手配。食事中、隠れてカードを全員に回して書いてもらった。

 

とりあえず、私としては複雑なすっきりしないものがあったが(たぶん師範も違った意味で?!)無事終了。一般門下生達は喜んでいた。我がイタリア本部はファミリー。皆仲がいい。

 

その後、奥様の師範と共に反省点の検証。道着を作ったということは、これで終わることはないでしょう、とのこと。本来師範の希望であったマネキンチャレンジさえできなかった。

 

来年は仕切り直して、リベンジします。