ミラノは、今度の日曜日よりローマ典礼よりも2週間早い待降節に入る。
本来待降節には二重の特質があり、まず神の子の来臨を追憶する降誕の祭典のための準備期間であり、また同時に、その追憶を通じ、終末におけるキリストの第2の来臨の待望へと心を向ける準備期間である。その二つの理由から待降節は愛と喜びに包まれた待望の時とされているのだが、いつからか恋人たちのお祭り?になってしまったようだ。
ところで、この秋からパロッキアの聖歌選曲係になってしまった。聖歌は、答唱詩篇やアレルヤ唱以外はミサの意向や聖書のテーマに沿って自由に選べるし、一応聖歌案のサイトもある。また過去の選曲も参考にはするが、そう簡単に一人では選べない。毎回待った!が入り、また聖歌隊のメンバーからブーイングも入り、何度投げ出したくなったことか...愚痴はさておき、とりあえず11月中の聖歌は選曲したが、もう頭の中は、クリスマスソングでいっぱい。しかも日曜日の朗読の場所によって、聖歌の歌詞を選ばなくてはならないので、外国人の私にとっては至難の技であり、最近は聖歌集ばかり読んでいる始末。苦笑
また、これから毎年11月末に行われる在ミラノの日本人会での催し物や、パネットーネの見本市、Artigiano in Fieraという物産展など、年末のおなじみのイベントが目白押し。クリスマスだな...とじわじわ実感が出てくるのだ。
ちなみにクリスマスツリーは、12月7日のミラノの守護聖人である「サンタンブロージオの祝日」に出すのがミラノの伝統。また南のバリではバリの守護聖人である「聖ニコラ」つまりサンタクロースの祝日に出すそうだ。
画像は、アドベントカレンダーで、毎日その日の窓を開けると、チョコレートが出てくるようになっている。大抵はまずいチョコレートなのに、子供のようワクワクしてしまう。以前は3枚買って、子供たち一人一人が毎朝開けていたが、2枚、1枚...となり、一時は早く起きた人が開ける!と言って競争していた時期もあったが、今では気づくと数日開け忘れていることも...笑
残念ながら、カレンダーはローマ典礼なので、アンブロジアーノ典礼よりも2週間短いもの。ちっ。
