若さの証拠?! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

自称「(日本の)ドラマオタク」である。映像にアップされたドラマは2、3日中にはほとんど見ている。どんだけ暇なの?ちなみにイタリアのTVはほとんど見ないが。

 

さて、このシーズンのお気に入りは俳優•阿部寛出演の「スニッファー嗅覚捜査官」。特殊嗅覚をもつ花岡刑事(阿部寛)は犯罪現場に残された匂を嗅ぎ、事件解決に協力するコンサルタント。鋭敏な嗅覚ゆえ、普段は鼻栓をしているが、鼻栓を外し一嗅ぎしようものなら、その人の年齢、性別、生活習慣などすべてわかってしまう。このドラマは原作「The Sniffer」は、2013年ウクライナで製作された世界的な大ヒットドラマだという。

 

話は逸れたが、私は副鼻腔炎をたまに患うが、鼻はそこそこにいい方だと思う。

 

ところで、数年前からよく友人に「男の子が二人いると臭いでしょう?」とよく聞かれたが、そうなの?と思った。3歳年下の弟がいるが、若いころ、彼が家にいて臭い、と感じた記憶はない。なので、男子って臭いものなの?うちの子は違う?と思っていたが、まーそんなこともなく、やはり匂ってくるお年頃となってきた。ちなみに12月で12歳になる次男はまだそうでもなく、声変わりもにきびも、脇や足に毛が生えている感じもなく、またお風呂に入った後は、平気で裸でウロウロしている。つまりまだお子ちゃまなんだろう。

 

息子たちは、二人で一緒の部屋にいるが、彼らの部屋に入ると、「うっ!」となるので、そのまま息を止めて窓を開ける。特に、空手の道着の入ったバッグがそのまま置いてあると最悪だ。特に組手のグローブはたびたび外に干さないと、獣の匂がするというか、たまらない。また、長男の白い道着は首の周りをはじめ、胸元、腰のまわりと直接肌に当たる部分がものすごく汚れ、他の洗濯物と一緒に洗ってもそう簡単に色は落ちないので、彼の分だけ別に酵素漂白系の粉石鹸を入れた40度以上のお湯につけておく。

 

この汚れ、毛穴から出る「皮脂」なんだそうな。つまり油。水と馴染みにくい皮脂が襟や体に直接付着する部分は「黄ばみ」になり、さらに皮脂の上に「ほこり」や「ちり」が蓄積することで「黒ずみ」になるという。こわっ。

 

道着が元の真っ白になることはないが、少なくとも黄色くならないよう日々努力している。(洗濯を)まだ試してはいないが、意外に食器用洗剤も良いようだ。

 

匂の話に戻ると、先日組手の稽古の直後、次男がグローブを外した手の平を私の顔に持ってきた。「くさーっ何すんの!」と怒鳴ると、私の横にいた高校生男子が「すいません!」と謝ってきた。「いやいや、違うよ。⚪️⚪️君じゃないよ。Dがグローブ外した手を私の顔の前に持ってきたから臭いって言ったのよ!」と言ったが、「いや、僕臭いんで...」と恥ずかしそうにいう。悪いこと言っちゃったな...反省しつつ、友人に話すと「家でも言われてるんじゃないの?」と皆が笑う。彼の母親に何気に聞くと「そうなのよ。あの子臭いの。」と言う。まっ若い子はみんなそうなんだろうけど、傷つかないのかな?とも思った。と言うのが、夫に臭い!と言ったら(これは若さ故ではないと思うが)かなり傷ついていた様子。

 

人間の体は不思議だ。ホルモンの分泌によって、体から異常に出るもの。異常に減るもの、とがある。また体調にもよる。そして一般に「汗腺」と呼ばれる「エクリン腺」、ワキガの原因ともなる「アポクリン腺」、そして皮脂を分泌する「皮脂腺」の3つの腺によって臭いが異なるという。

 

女性が妊娠時、臭いに敏感になるのもこれまたホルモンの変化。よく、ご飯の炊ける臭いがダメ!という人は多いが、私は体臭はもちろん、犬の臭いにも敏感で、バスや地下鉄などの密室、次男を妊娠中、マタ二ティヨガに通っていたが、教室が先生のお宅で、よく飼い犬も教室に入ってきていたので、その度に「うっ!」ときていた。

 

また、更年期も人によっては嗅覚が敏感になりやすいという。考えてみれば、空気の臭いも含め、すべての臭いが気になって気になってたまらない時期があった。あれっ?これっ更年期障害なの?と思ったが、今、またそれも無くなった。あれはなんだったのだろう?

 

臭いが出る。臭いを感じない。臭いを感じすぎる...色々な問題、そして悩みがある。少なくとも思春期の子は、生活習慣の改善などでもかなり臭いの軽減は見込めるそうだ。例えば、毎日ジャンクフードを食べていないか?お風呂に入っているか?毎日着る服は変えているか?そして脇の保湿。(これは知らなかった)

 

とはいえ、人間は赤ちゃんの頃から臭いがあるのよね。甘いミルクのにおい。便のにおい。逆に臭いのない人間はいないのかな。