我が琉球少林流空手「月心会」イタリア本部の道場では、小学生の子供たちは、稽古の前に雑巾掛けをする。(乾拭き)
私も小学生だか中学生の頃、学校で雑巾掛けをやった記憶がある。でも中学生の頃、面倒で廊下に直接水をまき、あとからモップで拭いたっけ?爆 とはいえ、雑巾掛けは足腰鍛えるにはもってこい!けれど、やったことがないだろうから、できないのは当たり前だろうけれど、やはり見ていて違和感があるのは、イタリア人と日本人でもイタリアで生まれ育っている子供たち。
最近の子供たちは、転んだときに先に手がつけなくて、顔をぶつける子も多い。ちなみに、床に腹ばいになった時、手で上半身を起こすことができない子供も増えているようだ。確かに、総本部の鍛錬で背筋をした時、あまりにも長男に背筋力がなくて驚いたのを思い出した。あの子は、考えてみれば赤ちゃんの時、はいはいも変だったわ。最近では、「這えば立て立てば歩めの親心」とはいうものの、やたら早く歩き出すことを望む親も多く、実際早くにつかまり立ちをして歩き出す子も多いから、足腰が弱い子が多いのか?また、歩かず車の利用、クッションの良い靴...土踏まずがない、つまり扁平足の子供も多い。
空手で安定した立ち方をするには、扁平足の方が良い、という説と、もともと扁平足であっても足裏が鍛えられ、逆に土踏まずができるようになる、という説を耳にするが、個人的には、両足で床を踏ん張る際、やはり指先に力が入るものではないだろうか?それが扁平足だと踏ん張る力、ついには瞬発力さえでない気がするがどうなのだろう? 美しい足さばきだって、扁平足よりも足裏筋肉が鍛えられた土踏まずのある足の方がいい気がするのだけれど。そして、足裏の筋肉が鍛えられれば、ふくらはぎの筋肉も鍛えられるし、バランスが良くなる。
まっ雑巾掛けの話に戻ると、雑巾掛けは足の指先に力が必要だから、足の親指をそらせる運動としても最適。体重のかけ方によって前進の速さと、また後ろ足の蹴り方によって無駄のない流れを想像するが、次男曰く、ママや大人の門下生たちはやらないから好きなことが言えるのだそうだ?!苦笑 また、ダーーーーーーーーっと進み、ピタッと止まれるようになれれば前に倒れた時の反射神経をつけるためにも良さそうな気がするのだが、これまた言うのは易しか?!
何れにしても、雑巾掛けは足腰を鍛えるトレーニングの他に、道場を「神聖な場所」として認識させることこともできるだろう。稽古していただいた師範や相手に感謝。そして使わせていただいた道場にも感謝。かつ、自分たちで掃除をするのもしつけの一環。だったら、大人も雑巾掛けしてよ!また、次男の文句が聞こえてきそうだ。笑
