イタリア中部地震 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

期待していたよりも早くモデムが届き、ネット生活復活!といっても、途中で電波が入らなくなり、オペレーターに繋がり、原因解明まで2時間。本当に疲れた。

 

ところで、24日未明イタリア中部広範囲においてM6.2という強い揺れが記録された。現在までに247人の死亡が確認され、また多くの負傷者、不明者、建造物の被害が報告されている。観光客も身動きが取れない状況のようだ。

 

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この地域は97年、そして2009年(ラクイラ地震)にも起きている。ナポリやシチリアには火山があるが、この地域はユーラシアプレートとアフリカプレートが衝突しており、地震が発生しやすいそうだ。

 

その割に、童話「3匹の子豚」に出てくるレンガの家にコンクリートが塗られたような簡単な造りの家もあるから、街の崩壊も想像を絶するものばかり。がれきの下から助けを求める声も多かったようだ。

 

ところで、昨日、ヴァチカンでのパパ様の一般謁見では、本来「いつくしみの特別聖年中のカテケーシス」として、準備されていたテーマがお有りだったが、イタリア中部を襲った地震のニュースを前に、パパ様の大きな悲しみと、被災地全ての方々への連帯を示された。

 

又、7月のニースでの無差別テロでは、多くのヴァカンス中のイタリア人も犠牲になっているが、最後まで身元が確認できなかった女性が、なんと友人のお母さんだったということを最近知った。彼は一人っ子、そして独身。お父さんは既に他界されており、彼の悲しみ、苦しみを思うと、心が痛む。

 

共通の友人が言っていた。「無情の風はいつ吹いてくるかわからん。悔いのない明日死んでもええよう生きたいもんだ。と。

 

被災者の方々の悲しみに寄り添い、また救助に当たっている救急部隊、そしてボランティアの方々に感謝しつつ、勇気が与えられますように。

 

又,来たる9月18日、イタリア中の全てのカトリック教会では、この地震の援助金として献金収集が行われる。そしてカリタスを通じ現地に送られる模様。寄付としては、確実に使われるはず。在伊邦人の方、ご協力お願いします。