6月の半ば、まだ日本へ発つ前に自宅の電話のプロヴァイダーを替えた。5-7日以内に確認の連絡が行き出発前にはすべて整い、しかも支払いも約半分になると踊らされた。まあ物事スムーズに行くことを期待した私が馬鹿だった。ありえないでしょ、ここはイタリア。
私が出発し、しばらくしワイファイが入らない!と長女から連絡をもらった。でも電話は使えるという。どういうこと?考えられるのは、電話はそのまま切り替わり、Adslに関しては、モデムが違う、つまりプロトなんとかやらが違ったらしい。
また夫が一人でミラノにいて、今夜から出張、という時に、洗濯をしながらシャワーを浴びていたら電気が飛んだと言う。我が家のお風呂や台所はガスではなく電気の給湯器。築50年近いアパートだが、全住民(と言っても八軒)が電気からガスに変える際、当時この家には、現在の大家の母親一人のみが生活していたので、必要ないと思ったのか工事をせず取り残されてしまったのだ。我が家の前にはやはり五人家族が住んでいたが、仏伊カップルだったので、あまりお風呂に入らず問題なかったのだろうか?特に問題は聞いていなかった。
何れにしても一度給湯器が壊れたので、その機会にいっそガスに変えて欲しいと訴えたが、耳を傾けてくれなかった。また同じ様な給湯器を大家が支払ってくれたが、瞬間的に沸騰するので、タイミングが悪いとすぐ日ブレーカーが落ちる。もちろんオーブンやアイロンは同時に使えないが、洗濯機で飛ぶのはそうあることではない。
夫にどうすべきかと電話で聞かれたが、電気が復旧するのは最低でも10分。ひどいと数時間かかることもあった。「俺は仕事がある!」半分切れて訴えられても、遠くにいてはどうしようもない。
結局救急処理を行う電気屋をネットで探し呼んで見てもらったそうだが、ブレーカーの配線もいい加減でそこがショートしたのだと言う。時期的に部品を置いている店はどこもヴァカンス中で何も出来ない。応急処置として部品なしで線と線をつないでいったと言うがどうも怪しいし危険だ。今月末または9月早々同じ電気屋に来てもらい、他の調子の悪いところも同時に見てもらった方がいいかもしれない。
この春に帰国した友人に愚痴ると、「イタリアらしいな」とさらりと笑う。そう言う問題を一つずつクリアしていくのが、イタリアで生きていく醍醐味で楽しかったなあ〜と酔いしれていた。そうか、そう言うものか。渦中にいるとこの世の終わり、不幸のヒロインになりがちだが、どれも気楽に、なる様になるさ、と対処していった方が人生面白おかしく生きていけるのかもしれない。
9月に入ればまたまた子供の教科書問題に振り回され一喜一憂することだろう。
あゝ、ここはイタリア。必要以上に期待しちゃいけない。どれもこれも、ミラノの日常。郷に入れば郷に従え。"Quando a Roma vai, fa' come vedeai." /"When in Rome, do as the Romans do"だね。
追記
家のモデムに関し、問い合わせの電話をするのになんと2時間も費やし、無料にしろ!いやレンタルだ...ともめ、結局私が折れたのだが、送付してもらうのも営業日5日と考えまあ来週の到着ですね、とのたまう。電話をしたのは月曜日だぞ!!近所に市のフリーワイファイがあり助かっている。
