oratorio estivo 2016 オラトリオ ~ Perdiqua その7 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

  ← 聖ヨハネ23世生家。

日本ではわからないが、イタリアのカトリックの若者のグループでは、何かとダンスをすることが多く、はじめは驚いたが、とにかく面白い。

以前、地域の家庭にホームステイしながらミッションを遂行するフランシスコ会の「ミッショーニ•ポポラーレ」では、ホスト先だったパロッキア(教区教会)の前にある公立の小学校の下校時刻になると、修道士たちがやってきて踊りを披露する。歓迎会、お別れ会も老若男女を問わず踊り。しかも、聖歌やテゼとはかけ離れたノリのよい曲ばかり。カトリックって何?!と驚かされたものだ。笑

遠足会場でのダンスも思い切り盛り上がったが、とびきり張り切っていたおじさんは誰?と思ったら、至福の司祭だったから大笑い。我がパロッキアの司祭もTシャツに短パン。未だ20歳代、ということもあるが、普通のお兄ちゃんに見えてしまう。笑

ひとまずダンスが終了し、聖ヨハネ23世の生い立ち、および生涯の話を聞き、聖ヨハネ23世の生家を管理しているpimeこと(ミラノ外国宣教会)というところは、どういうところか?という話を聞いた。もうそれなら任せてください!と言うがごとく、在ミラノカトリック日本人会およびそこに所属する信者とpimeとのつながりは深い。現在ミラノ郊外、モンツアにあるpimeの神学校に所属している神学生二人(イタリア人とフィリピン人)の信仰の証言を聞いた。ちなみにそちらの神学校の校長は日本人司祭である。



神学生たちは、幼児洗礼だが、やはり生活に信仰が根付いていた家庭に育ったようだ。後から、フィリピン人の神学生に、なぜ教区の司祭ではなく、pimeの司祭を選ばれたのですか?と個人的に質問をしてみた。やはり「宣教」に出たいとおっしゃった。イタリア人神学生もカトリックが浸透していないアジアの国へ行きたい、とくに中国や日本に興味があるとおっしゃっていた。

個人的には、日本は先進国の一つではあり、治安も良いし、信じるものがあるために殉教するようなことも今の時代ではない。けれど、日本の社会や家庭の現実の中で、いかに福音宣教が大変なことか?と想像する。常に忙しく、そして機械化されていくと、人は実際心が乾いており、何かを求めているのだけれど、人の心の奥底まで見る余裕もなく、宗教など不必要だと思われがちだ。逆に新興宗教に走ることもあるから危険極まりない。...などといろいろな考えにふけってしまった。

お弁当タイムが持たれ、午後は、全パロッキアと共同にゲーム。運動会のように盛り上がった。

帰りのバスは、皆疲れて寝てくれるか?と期待したが、そんなこともありえず。音響最大ボリュームのラテン音楽に皆ノリノリ。いい加減にしてくれ~!!バスの中はうろうろしちゃいけない!食べちゃいけない!といってもお構いなし。相変わらず何度注意してもへっちゃら。日本じゃ考えられないわ...渋滞に巻き込まれたが、予定の到着よりも1時間遅れたものの夕方の6時半にはミラノ到着。

感謝の1日だった。


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