Itama ~ 遠足 その3 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ステッカには、自転車修理や大工、ものづくりなどの実践的、体験的な学習活動を行うラボラトリーが開催されているが、アポイント制なのか?それとも週末だけ開催なのか?私たちが行くと閉まっていた。事務員がお昼に来るので、トイレは鍵を開けてもらってから使用可能と言われた。


子供達は遊具で遊び始め、各々は持ち寄りのお弁当を広げ始めた。画像は撮り忘れたが、初めてスパムおにぎりを作ってみた。スパムむすびとは、米軍食糧として太平洋の島々に普及した「スパム」を使って、おにぎりや握り飯風にしたもので、ハワイで一般的に食されているものだという。遠足の前日、たまたまフィリピンショップでスパムを見つけたので、朝からスパムを焼いて、照り焼き風にし、卵焼きやピーマンを炒めたものをサンドイッチのように挟んで海苔で巻いてみた。一つは、酢飯で。ひとつはマヨネーズと胡椒をまぜたご飯の二種類にし、子供たちのお昼ご飯用にも置いていった。ひとつでお茶碗一杯以上のご飯を使用するので、かなりお腹一杯になる。イメージ像。



こちらは、エジプト人の生徒が作ってくれた料理とお菓子。リゾット風に作られたご飯を一つ一つ茹でたキャベツで包んでいる。ちょっとピリ辛だった。



また、こちらは先日復活祭を迎えたコプティ教徒が作ってくれたクッキー。彼らはこの時期このクッキーを食べるのだという。


食事中、普段話しができない生徒たちといろいろとおしゃべりをした。セネガル人の生徒はいつも派手な生地のバルーン型の洋服を着ている。以前私の通うパロッキアにはフランス人会があり、セネガル人もおり、彼女がいたような気がしたので、声をかけてみると人間違いで、彼女はイスラム教徒だった。「ベールは被らなくていいの?」と聞くと、女性はベールでなくてもカツラでもよいのだという。カツラ???彼女たちの毛質はちりちりで短くしているそうなので、いくつもカツラを持っているのだそうだ。「いくつ持っているの?」と聞くと5つ持っているという。カツラもベールの代わりとは知らなかった。

また、とてもしつけがされているなあと思うスーダン人の親子がいるのだが、彼女の結婚式の写真を見せてもらった。彼女もイスラム教徒だが、結婚式の時は、ベールを取ってもよいのだという。普段は顔しかみていないのでわからなかったが、とても上品で若い感じだった。「幾つなの?」と聞くと21歳だという。もう吹っ飛びそうだった。高校を卒業して19歳で結婚をし、イタリアに来ました、と言う。「ちなみにお母さんは?」と聞くと43歳です、と言われ、思わず悲鳴を上げてしまった。爆 私はスーダンにいたら孫が何人いてもおかしくない年齢なのだと思った。爆

子供達が眠さと暑さと疲れで大騒ぎし始めた。子供のお迎えがあるから帰ります...と言い出す者もいて、じゃあそろそろ第一弾は帰宅準備することとなった。ステッカの脇に公園があり、ここで子供達が遊び始め、帰るに帰れなくなる者あり。

公園では子連れのイタリア人や、カフェがありランチに来ているビジネスマンが多かったが、どうもここでもお呼びでない空気?を感じた。子供が、散歩中の犬に興味を示し、近づいて触ろうとすると、「動物は触っちゃいけないってコーランに書いてあるでしょ?」と言っているイタリア人女性がいたらしい。イスラム教徒が宗教上犬を不浄な動物と見なしているのか?知らないが、決して母親たちが犬を敬遠する雰囲気はなかったのに、幼児にそういういことを言うのは、寛大さがないように思える。

出発も解散もItamaの会長の特別な挨拶もなしに自然に解散。そこがイタリアの不思議なところ。私は友人とせっかくだからと言って、イゾラ地区を探索して帰宅。

考えてみたら、昼食後コーヒーを飲んでおらず、地下鉄に乗った途端、うとうと状態。友人とおしゃべりしつつも眠気をこらえるのが辛かった。