ドラマ「鴨川食堂」は思い出の味を探し出す探偵物語であった。
何気に長女に似ている忽那汐里ちゃん扮する看板娘は、客の悩みを真摯に受け止め、元刑事の父親の洞察力を駆使し、客の望む食を突き止め、一流の京料理人として腕をふるって食事を再現するというストーリー。親子の努力の結晶による「思い出の食」を口にすることで、客は生きる勇気、人生の喜びを見つけ鴨川食堂をあとにする...。
生きる勇気や人生の喜びなどにはならなくとも、「懐かしの味」というのは誰にでもある。そして究極の「あの時の味」「あの味」という心に秘めていたものが、ものすごく再確認してみたくなることが今後出てくるのかもしれない。そういう意味では、味覚の記憶というのは侮れない。
夫とは、ワインを飲む度、何の香りがするか話をするが、子供達とは食事の際、材料や味付けについてよく話をする。添加物で育ってしまっては味オンチになりかねない。
子供の頃食べたものが、美食ブームによって海外から料理が流れてきて、あんななんちゃって料理なんて邪道!とバカにしていたものがたべたくなる。スパゲティーナポリタンがそう。ハヤシライス。トーストピッツア。特にイタリアにいたら、絶対食べない一品。
そして母親の味は絶対習得しておかないといけない。レシピをもらっても同じ味を再現するのが難しい。卯の花。ちょっと硬めのパウンドケーキ。これまた、硬めの黒豆...。
最近、ふとローマに住み始めた時に、よく通ったパン屋さんでたまに売っていたコーンフレーククッキーが食べたいと思うようになった。
最近、ふとローマに住み始めた時に、よく通ったパン屋さんでたまに売っていたコーンフレーククッキーが食べたいと思うようになった。
今回は、そのコーンフレーククッキーを試してみた。知人に教えて貰ったレシピだと、ベーキングパウダーを入れ、ふっくら柔らかくできてしまうので、全く別物。もっと外が硬くて、それでいてサクサクしているのだ。バターの量か?砂糖の量か?あれこれレシピを試してみて、これが近い?という味になった。
バター(80g)をクリーム状にし、砂糖(70g)を加え、よく混ぜる。卵を加えよく混ぜてからコーンフレーク(50g)を入れ、レーズン(50g)も加え、小麦粉(130g)をざっくり混ぜ、170gのオーブンで15-20分焼くだけ。冷めてから粉砂糖をまぶす。
まだ子供もおらず、友達も少なかったし、夫も出張がちで一人でいることが多く、語学学校へ通っていた時の思い出の味。今はふと、一人になりたいと思うことも多い。贅沢だなあ。
まだ子供もおらず、友達も少なかったし、夫も出張がちで一人でいることが多く、語学学校へ通っていた時の思い出の味。今はふと、一人になりたいと思うことも多い。贅沢だなあ。
思い出の再現してみたい「あの味」おありますか?
