受胎告知とは、後にキリストの母となるナザレのマリアという婚約中の10代の少女に天使ガブリエルが現れ、「あなたはまだ男性を知らないが、神の力によって神の子を妊娠している」と告げ知らさせる、という話。
当時は、婚約中の女性が婚約者以外の誰かの子供を身ごもるなど、姦淫の罪で即刻石打ちの刑にある時代。しかも神の子を身ごもる?婚約者ヨセフもその事実をどう受け止めたのだろうか?彼らの試練は、この日から始まったはず。では、なぜ3月25日か?といえば、キリストが誕生したといわれる12月25日から9ヶ月逆算したものなのだろうが、ではなぜクリスマス自体12月25日なのか?聖書に日にちなど書かれていない。
4世紀にはすでにクリスマスは、お祝いをされていたようだが、どうも冬至が関係していたらしいという。また、東方の三賢士が流れ星に導かれベツレヘムにたどり着いたという箇所が聖書にあるが、どうも天文的に幾つかの説(木星と金星が重なり明るく見えた、とかハレーすい星だった...など)があるようだが、私には知る由もない。何れにしても、いつからか3月25日は「受胎告知」の祝日とされ、フラ•アンジェリコをはじめ、エル•グレコ、ダ•ヴィンチやボッテチェッリ等に描かれている。
ところで、復活祭は、春の満月の一番初めの日曜日とされているので、毎年その祝日が移動するが、「受胎告知」の祝日自体、春先にあるので、復活祭の影響を受け、これまた移動性のある移動祝日という、非常に珍しい祝日で、今年は4月4日に移動。
またまた話は変わるが、昨年末ミラノの修道院が経営する養老院に日本人シスターが入院された。現在85歳。もともとは学校の先生をされており、シスターになられたのは、30歳前後とかなり遅い方だったという。確か誓願をたてたのが、何かの祝日だった...という記憶はあったが、別のシスターに今度の「受胎告知」が彼女の誓願50周年になる、と聞いて先日シスターを訪問した際、「今年が誓願50周年ならばお祝いをしないといけませんね」と声をかけると、「あら、そう?私、何年だったか、また日にちまで覚えてないわ。」とおっしゃる。笑 「確か、『受胎告知』だったような気がするのですが、それは偶然だったのか?でも敢えて選んだとおっしゃったのか覚えてないけれど、シスター、十数年前に私にそう教えてくださいましたよ!」というと、少し頭をひねり「そうだったわ~。3月19日のサン•ジュセッペ(聖ヨセフの祝日)にしようか、『お告げの祝日』にしようか悩んで3月25日にしたのよ。思い出させてくれてありがとう。」と記憶が蘇った。
しかし、私もこの祝日がまさか復活祭前の「聖金曜日」だったとは、ついつい忘れており、4月4日に移動しているとあとから聞いた。
それにしても、神の子を身ごもるなどと突拍子もないことを告げられた日と、罪のない我が子が十字架につけられ葬られ、心がはちきれそうになる悲しみの日が同じ日になるなんて、誰も想像もできなかったことだろう。
神は、すべての人の罪の贖いとしてご自身を捧げられた。
マリアの受胎告知の際の「はい」(FIAT)により、神のご計画と御子の受肉を受け入れ可能にした。マリアは思慮深い最初の弟子であり、他の使徒達にキリストの復活と聖霊降臨の希望を支えられた。聖母マリアが、私たちの生活の中で、天の御父のみ旨を識別できるよう教え導いてくださいますように。
この2つの祝日が重なるのは、141年後の2157年の3月25日だそうだ。現在地球上にいる人間は誰一人、この日を迎えることはできないな。笑
この2つの祝日が重なるのは、141年後の2157年の3月25日だそうだ。現在地球上にいる人間は誰一人、この日を迎えることはできないな。笑
アヴェ・マリアの祈り
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。
(2011年6月14日 定例司教総会にて承認)
©日本カトリック司教協議会
https://youtu.be/TXGGRQ0t6RQ

