魂が震えるコンサート ~ "Et misericordia ejus a progenie in progenies"
今年もドン•ニョッキの記念コンサートに出かけてきた。
ドン•ニョッキこと、カルロ•ニョッキ司祭は、教育者であり、作家でもあった。第2次世界大戦の間、アルピーノ(アルプス歩兵隊)の司祭でありロシアに行かれされたと言う。戦後、戦争孤児たちのために施設をつくり教育に専念。また、体の不自由な方のために病院、リハビリセンター、障害者のための学校など、ミラノ、サンシーロ地区に建て貢献。私も検査というと大抵この病院にお世話になっている。
今年はカルロ•ニョッキ帰天60周年記念(享年53歳)。亡くなった直後、彼の両目を移植を必要とした方に献眼し、いまだにその方々は、健在で目も見えているのだそう。まだ聖人の手前の福者ではあるが、聖人になる日もそう遠くはないはずだ。
そして、記念堂が献堂され早10年。そして、昨年から始まった「慈しみの特別大聖年」では、ミラノの聖なる扉をもつ教会の一つでもあり、昨日はスコラ大司教様によるごミサもあげられている。
ところで、今年の記念コンサートの演目は“Et misericordia Ejus a progenie in progenies“。慈しみ、つまりミゼルコルディアの年にちなみに、~そして彼の慈しみは、代々に至る~とでも訳そうか。コンサートは、イタリア後期のバロック音楽作曲者であるフランチェスコ・ドゥランテによる"Magnificat"(https://www.youtube.com/watch?v=fWS7lxo8deY&list=PLE0E236600F06FF55 )ヴィヴァルディによる弦楽のための協奏曲”コンチェルト•リピエーノ”(https://www.youtube.com/watch?v=8zjWzW5tfzA )、そしてモーツアルトの”聖証者の荘厳晩課” (https://www.youtube.com/watch?v=H7QbViCuGfU)で構成されていた。
歌曲は全て、ラテン語。Magnificatは素晴らしかった。また、モーツアルトの曲のみ、ラテン語の歌詞カードが付いていた。教会の聖歌隊でも、ラテン語の聖歌をよく歌うが、読み方が非常に難しい。歌詞を追うだけでも大変だが、幾つかの単語はわかるので、想像がつく。優美な旋律で心が惹かれたのは、モーツァルトのLaudate Dominum. 主を褒め称えよ。ソプラノ歌手が天使のように、そして喜びにあふれた表情で歌い、バックの聖歌隊の方々も、穏やかな顔で彼女の歌声に酔いしれているように見えたくらいだった。
| Laudate Dominum omnes gentes: | 諸々の国よ、主を褒め称えよ。 |
| laudate eum omnes populi. | 諸々の民よ、主を称えまつれ。 |
| Quoniam confirmata est super nos misericordia ejus: | 我らに賜るその慈しみは大きいからである。 |
| et veritas Domini manet in aeternum. | 主のまことはとこしえに絶えることがない。 |
| Gloria patri, et Filio, et Spiritui Sancto. | 願わくば父と子と聖霊とに栄光あれ |
| Sicut erat in principio, et nunc, et semper, | 初めにありしごとく 今も いつも |
| et in saecula saeculorum. Amen. | 代々に至るまで。アーメン。 |
アンコールは、モーツアルトのAve verum corpusが歌わられた。モーツアルトの晩年の名曲だ。地元のコンサートで2回歌ったことがあるが、あまりの美しさに涙が頬を伝った。再び、Laudate Dominum。やはり、誰もが、歌詞と旋律に魂が震えたのだと思った。
病み上がりで、行こうか行くまいか一瞬迷ったが、心が洗われるようなコンサートだった。
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