アンチスモッグ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



この夏ミラノで開催されたミラノ万博のイタリア館は、光触媒素材を使用した建物で、大気中の一酸化炭素や窒素酸化物を吸収し不活性塩に変え、屋根で発電するというものだった。ミラノは意外に知られていないが、非常に空気が悪いので、スモッグを吸収する建物、という発想は画期的だ。

ミラノ•チェントロ(中心地)に車で入るために、エリアC(チー)という課税が強化され、また自転車道路を整備し、自転車やバイクのシェアリングも随分増え、加えてリスカルダメント•アウトーノモと呼ばれる暖房に関わる法律が変わったにもかかわらず、まだまだ努力をしないと空気は清浄化されないらしい。風が吹いたり、雨が降れば多少は浄化されるが、それだけを頼りにするわけにもいかない。

あとは、各個人の行動に頼るしかない、ということで今年はATM(ミラノ交通社)の協力により、12月14日(日)~24日(木)までの10日間ではあるが、満11歳までの子連れの場合は、バス、トラムは無料(本来は10歳まで)。また、17日(木)~24日までの1週間は1回分であるチケット1.5ユーロ分で、その日一日中使用できることとなった。

我が家は先日、次男が11歳になってしまったので、もう一緒に出かけてもチケットは2枚分になると思ったが、とりあえず24日までは私のチケットで一緒に身動きができる。また、長男は自転車で移動していたが、急にタイヤが壊れ、来週火曜日学校が終わるのだから、定期を買うのは無駄だし、だからといって10回分の回数券(13.8ユーロ)を買っても、あっという間に終わってしまうから、たまらないな...と思っていたところの朗報!

空気が汚いと、どうしても咳が止まらない。地球に優しく、家庭にも優しいATM様様。お願いだから、ストだけはやめてちょうだい!

http://blog.livedoor.jp/s_sofia1317/archives/50591146.html