冬の招かざる客 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



冬になると必ずかかるのが、咽頭炎と副鼻腔炎。
どうも子供の頃から鼻腔が狭いようで、鼻を自力で出しきれないことがよくあった。そのせいなのか、よく中耳炎にかかったし、大人になってからは扁桃腺で痛い目に遭い摘出したが、あの手術では口が裂けるか?と思ったくらいだ。実際術後、口の両脇は血が固まっていた。

胃の内視鏡も鼻からチューブを入れると楽だと言われつつ、痛くて痛くてとてもじゃないけどできないと半泣き状態で、結局通常の口から入れるチューブに入れてもらったくらいだ。

ところで、毎朝起きると、コップにぬるま湯を入れ、スプーン一杯ほどの重曹を入れ、鼻うがいをするが、鼻と喉の奥に溜まった痰が沢山出てくる。これは、吸い込んだ埃や最近、ウイルスなどが体に流れることなく蓄積されたことで痰が絡みやすくなるという。けれど色を見ることによって細菌感染したかどうかわかる。しかも、暖房が入ってから家の中が乾燥しているし、こういった温度差で余計に出やすくなるそうだ。また、寝ている間、鼻がつまり、今度は自然に口呼吸になってしまうことで、口の粘膜が渇き、炎症を起こすという悪循環。もうこの時期たまりません!

今年は、はちみつペロペロ、プロポリスも飲み始めたが、先日、落ち葉の掃除でかなり埃を吸ったのか、その夜に咳き込んで眠れなかった。朝起きて、喉もイガイガ。これで、どっと怠さが来て発熱したら、急性咽頭炎か?と心配したが、生理用塩水でネブライザー治療とタイで購入したショウガのクリームを鼻の周りにぬって、鼻の奥から頭までスースー。体も頭もすっきり。なんとかこのまま乗り越えたい。

ちなみに、こちらで耳鼻咽喉科へ行こうものならすぐに痰切り剤、消炎剤、抗生物質が処方される。すぐ効くから恐ろしい。薬はなるべく使用したくない。ホメオパシーを探していたら、ベラドンナがお薦めだとあった。子供達が小さかった頃はよくお世話になったホメオパシー。大抵のものは、家にある。が、紹介されていたのは、ポテンシー(希釈度)が違っていた。

家にあるのは、ほとんど15CH。今回のは、熱やウイルス性用で9CHというものだった。

ベラドンナとは、イタリア語で「美しい女性」という意味の植物。イタリアの貴婦人たちが自分を魅力的に見せるために、ベラドンナの絞り汁を目にさして、瞳を大きく見せるために使っていたという由来があるという。ナス科の植物で、極めて毒性が高く、紫色の鈴の形をした花が、秋にはみずみずしく輝く猛毒の黒い実になるのだそうだ。

子供のABCレメディの一つ。(A=アルニカ、B=ベラドンナ、C=カモミッラ)急性の突発的発熱、高熱の症状に有効と言われ、初期段階にとると効果的だという。喉の炎症、更年期障害にも有効だという。これからもっと活躍するかな?


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9CHのベラドンナ 2-3時間おきに3粒 服用。

http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11954895407.html