オラトリオと家庭 ~ 恐怖の思春期 思春期・反抗期・不登校・非行中学生とどう向き合う? | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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「恐怖の2歳」、「恐怖の4歳」というが、思春期ほど恐ろしいものはない。


家庭とオラトリオで思春期、反抗期、不登校、非行中高生たちを相手にしている。まーまー理解不可能。私たちもこうだったのか?やたらすぐ殴り合いになり、止めに入るが、いつかは間違って殴られるのではないか?と思うことが多々ある。(これはあくまでもオラトリオでの話)「なんでいきなり人を殴るの?」「どうして殴りたいの?」といってもニヤッとして「boh」(ぼっ。)さあわかんないと答える。不気味だあ。体を張って向き合おうとするが、自分の力不足に自己嫌悪。けれど、ここで子供達に心を通わえる努力を捨てることは、彼らに拒絶、孤独感や不安をもたせてしまうのではないだろうか?

我が家の長男も、長女の反抗期を見ていたから、少しはマシかと思っていたが、別問題だったようだ。最近は「うるせいなあ」というようになった。「空手教訓、その4!空手は父母を敬いて世のため人のために尽くすものである!」というと、黙るが、まあ「うざい」と言われるよりはマシか?ああいった言葉は聞いただけでも腹が立つ。

話は基、我がオラトリオでサッカーをしに来ている子達は、70-80%が地域のが外国人。アラブ系が目立つ。とにかく言葉が汚い。いわゆるスラングのオンパレード。そのたびに「パローレエ‼︎」言葉に気をつけなさいと怒鳴るが、先週は、「おーチネーゼ(中国人)がなんか言ってるぞ~」と言われカチンと来た。「誰に言ってんの!えっもう一度言ってみなさい!」怒鳴るとシーン。何かあるたびに無言でサッカーグラウンドに近づき仁王立ちになると、一応態度を改めるようになった。

今日は負けないぞ!という勢いで出かけたが、汚い言葉も腹たつ態度もなかった。(拍子抜け!)

冬時間になって初日のオラトリオ。6時の時点で真っ暗。ハイ、みんな帰りなさい!多くが帰宅した。あとはカテキズもが終わって皆帰ったらバールも閉めて私も帰っちゃおう!と思っていたら、サッカーのグラウンドを使わせて!とエジプト人の少年4人がやってきた。もう暗いし、寒いし、もう閉めるからダメと言って追い返したのだが、彼らがボールを持っていたので、どこの?オラトリオの?」と聞くと学校のだ、といったので、そう言えばscuolaと書かれたボールもあったなあと思い出したのでボールをしまっている場所へ行くと彼らがついてきた。

「Cosa c'è? 何よ!」とこちらもなめられないよう強く言うと「俺たちの事を泥棒と言うのか?俺たちはエジプト人だぞ!」と言ってきた。だからなんなんだ?と思ったが、誰が泥棒だなんて言ったの?私は一言もそんな事を言ってないでしょ?それともこのボールはあんた達のなの?学校のだって言ってなかった?」というと、「ここに書いてある名前が見えないか?」とボールを私の前に突きつけてきた。なんなの?あんた達は水戸黄門で、このボールは印籠か??と思ったが、雰囲気の悪い若者に絡まれれいる私を見て、友人が助っ人に来てくれた。あの子たち先週木曜日もここで問題起こしてるのよ、と言っていた。最近オラトリオのボールもやたら消えている。誰がどうとは言わないが、雰囲気悪いなあと思う。

ここ数日、司祭が私にオラトリオの事で電話をかけて来たり、顔を合わすたびにあの若者についてどう思うか?どうできるか?と聞いてくる。そうでなくとも人手不足のオラトリオ。私が気分を害して辞めると言いださないか、気を使われている気がする。本来ある人の助っ人として手伝いに入っただけなのに、彼女の身辺で何か起きたのか急に来なくなってしまったから、気が重いのは確か。

今週緊急にオラトリオに来る若者の対処に関しミーティングが行われることになった。来年度やっと日本人のカトリックグループの係りから解放されると思ったら、今度はオラトリオ。一難去ってまた一難?!思春期、反抗期、自分の子供だけで手一杯なのになんなんだ!

とはいえ、一見違う問題のように見え、若者の底辺にある問題が客観的に見られれば良いと思う。また一つ試されているなあ。