時は金なり | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。



私は、何が嫌いって時間を無駄にすることが大嫌い。時は金なり。Time is money!!

人間、国籍、宗教、貧富に関わらず唯一平等なのは時間のみ。与えられた時間は有効に使う。

ところで、このことわざは、アメリカの「建国の父」と呼ばれるベンジャミン•フランクリンの言葉。彼の言葉に「フランクリンの13徳」というのがあり、毎週一つの教訓をテーマに生活していたという。1年は54週。この教訓13徳を4ローテーションできるということだ。

1.節制
2.沈黙
3.規律
4.決断
5.節約
6.勤勉
7.誠実
8.正義
9. 中庸
10.清潔
11.平静
12.純潔
13.謙虚

「時は金なり」は6番の勤勉に通じるものが有る。ベンジャミンの説明によると、「時間を空費するなかれ。常に何か益あることに従うべし。無用の行いは全て断つべし。」ストイックではあるが、うーんと唸るものが有る。

話は飛ぶが、ミラノ万博もあと3週間を切った。どこそこのパビリオンが見たい!何のイベントが見たい!と強い意志がないと、私のような人混みの、特に歩くのが嫌いな人間は、まっいっかな....と妥協しがち。

「時は金なり」空いているところばかり、スイスイと回って全部見た気分。日本館の待ち時間もよくそこまで待ってられますね!と感心してしまうくらい長い長い。当日3時間半の列を30分並んだだけで諦めた私は、こういうことにかけての忍耐はない。笑

そして、今まで考えたことはなかったが、どうも「並び屋」というバイトなるものがあるらしい。開園と同時に日本館まで走って並ぶというもの。日本館が50ユーロ。イタリア館が40ユーロ。アラブ首長国連邦が40ユーロって本当?!まあ何れにしても、私は時間をムダにしたくないけれど、他人様の時間を取る気もないので、興味はないが、考えるものだなあ。

1日の時間は皆平等。かといって、寿命は人それぞれ。生きている限り、眠る時間は省いて人は何かをしている。時にぼーっとしてリセットすることも必要だけれど、何かをし、何かを考えている。

時は金なり 時は命なり