暑気払いとは、その名の通り「暑さをうち払う」ために、体に溜まった熱気をとり除くことを言う。暑気というように、暑さや熱そのものに限らず、弱った気を元に戻して「元気」になろうというもの。
母は、「暑気払いに出かけてくる!」と言って、カラオケに出かけるが(!) 本来は酒、薬、食べ物など口にするもののほか、枇杷湯、桃湯、どくだみ湯などの薬湯に入ったり、行水、川遊びなどで暑気払いをしていたようだ。
酒十駄ゆりもて行きや夏木立 (蕪村)
御仏に昼にそなへけりひと夜酒 (蕪村)
あま酒の 地獄もちかし 箱根山 (蕪村)
あま酒の 地獄もちかし 箱根山 (蕪村)
有明も さし合せけり 一夜酒(一茶)
一夜酒 隣の子迄 来たりけり(一茶)
一夜酒 隣の子迄 来たりけり(一茶)
さて、上記は小林一茶と与謝蕪村の俳句。一夜酒は甘酒のことをいうが、実は、甘酒は夏の季語だと言う。江戸時代は滋養強壮として飲まれていたようだ。
もう居ても立っても居られない。酒粕を買いに出かけた。
が、はじめに出かけたスーパーでは取り扱っていない、と言われた。何ぃ?!甘酒は俳句じゃ夏の季語。夏に売らずいつ売るんだあ!!
と言うわけで、別のスーパーに移動。酒粕と米麹、そしてドライフーズと缶入り甘酒があった。後記は邪道だ。
実は、甘酒とは2つある。①酒の粕に砂糖を加えたものと②麹を糖化させて作ったもの。
個人的には子供の頃から飲み慣れた酒粕の甘酒が好き。少しアルコール臭さやクセもあるが、ちょっと生姜をすりおろせば気にならない。
氷を入れて飲んでみた。飲む点滴 ‼︎ 残りを凍らしグラニータにしたかったが、凍っておらず。結局飲んでしまった。
一日一杯冷甘酒。暑気払いをして、夏を元気に過ごそう。

