学年末 ~ 秒読み開始 その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

2014-2015年度もいよいよ終盤。目が回る程忙しくなってきた。だいたい家族全員の予定が把握できておらず。そして、なんとか時間のやりくりをしているが、アイロンがけが山のように溜まっていく...あちゃ~。

今日は次男の年度末学習発表会があった。小5主演の「サウンド•オブ•ミュージック」。



今年度に入って次男を転校させた学校なので、学校のしきたりがわからないが、学校の体育館ではなく、隣接しているパロッキアのオラトリオ内の舞台を使用。座席は、小5の保護者が前列。その後は自由だが、小さい兄妹やらおじいちゃんおばあちゃんも付いてくる。一家族で何席取ってるのよ?という人もいた。小1、2年生はちらっと出てきて歌うだけだが、これまた大家族で来るものだから、お年寄りに席を優先していくと、ほとんどの保護者は立ち見。文句とおしゃべりが多くてなかなか始まらない。しかも1時半以上にわたるこのミュージカル長いのなんの!出番が終わった小1、2年生は舞台の裏に入って大声でおしゃべりしているから飛んでもない。さすが、イタリア。オーガナイズの悪さよ...

話は前後するが、舞台のはじめに、全学年の生徒が制服でもある水色の上着を着て、イタリアの旗ともに入場。胸に手を当てイタリアの国家を歌った。とはいえ、生徒の4分の1から3分の1位は外国人。さすがカトリックの学校ということで人種の坩堝。

気になる次男の衣装。前日慌てて家にあるもので見繕った。ワルツを踊らなくてはいけないから、スモーキングが必要だという。そんなのあるわけないでしょう?長男が洗礼式の時に来た白いワイシャツと、現在履いている濃紺のチノパンツの裾をまくり、夫の黒いネクタイをもたせた。小さなおっさんだ!爆


ナチス突撃隊の衣装は、アーミーグリンの上着のパンツ、はっきりいって普段着。苦笑

小学校生活がついに終わるとはいえ、9ヶ月しか在籍していない学校なので感慨深い...という思いはなかったが、周りは皆感動して泣いていた。そういう意味じゃ補習校の方が個人的には泣けてしまう。



そのあとに、クラスでのpizzata、ピッツア会が近所の中国人経営のレストランであった。実は、そこは補習校のクラスでもよく利用するところ。地下にある大きなスペースを利用させてもらうが、先週、帰宅が遅くなり、夕食の準備ができていなかったので、急遽そこへ食事に行ったのだが、地下でどこかのpizzataが開かれていたが、マーマーうるさいのなんのって!!経営者のルカに「日本人はここまでうるさくしないでしょ?」といったら苦笑いしていたが、やはり我がクラスも一緒だった。

65名くらいが参加。生徒は自然に男子、女子に分かれ、保護者も母親テーブルと父親テーブルに別れたが、なぜか母親グループは外国人とイタリア人に分かれてしまったからあら不思議。差別ではないにしろ、微妙に空気の違いを感じる。私も外国人ではあるけれど、他の外国人とイタリア人の間であった。

とにかく、この学年末はあちこちで食事会が行われる。ピッツアはいい加減にして!という時期もあったが、さすがに長女、長男は大きくなった分、保護者同伴ということはなくなった。ほっ。

そして、イタリアの学校での学年末の恒例は、クラスの集合写真。長女の高校では、一般的な集合写真以外に毎年テーマが決められて写真撮影をする。「映画のタイトル」がテーマであったり、「結婚式」がテーマの学年もあったが、今年はなぜか「キリストの受難」。「ママ、私、何をやったと思う?」と画像を見せられた。麻布のようなものを頭に被り、口ひげを生やし、なにか袋を持っている。はじめにテーマを聞いていなかったので、「ユダヤ人」というと、「袋をよく見て!」というので、よく見ると、。お金だ。「裏切り者のユダ?」というとそうだという。自分の師を裏切り、お金を得る「イスカリオテのユダ」だ。高校生活最後にして、裏切り者、異端者か...苦笑。

次男は来週から5泊6日のスコーラ•ナトウーラという課外授業でリグリアの海へ行く。その翌週で学校は公式に終了。とはいえ、授業という授業は終わってしまったようなものだ。最終週は、担任に頼まれ、何かを教えに行くことになっている。折り紙にするか、カタカナでも教えてみようか?

肝心な長女、長男の卒業、進級結果は来週まで続く試験次第。あ~落ち着かない。

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