涙、涙の卒業式 〜 未来へ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日はミラノ日本語補習校の卒業式で、長女が高等部を、長男が中学部を卒業した。

低学年は沢山児童•生徒がいても学年が上にあがるほど徐々に減っていく。長女のクラスは小1時代24名からはじまり3名が残った。

毎年、母親どうし「進級する?」「どうする?」「えーもう知らない」「勝手にして~」そんな会話が続いた。

我が家の場合、日本人家庭だから国語の勉強は問題ないでしょ?とよく言われるし、当初は私もそう思っていたがとんでもなかった。日中はイタリア語漬け。家庭で話す日本語の会話内容、特に語彙なんてたかがしれている。日本のTVなんぞ全く見ない。(それでいて、日本のドラマをほとんど見ている私とのギャップは何??)

インプットは、私の言葉と補習校の週に3時間の授業のみ。どう考えても限界がある。初めに日本人学校に入れて、途中から現地校に変えるべきだったか?と思うこともあったが、それはそれでまた逆の苦労がある。結局はどれも各家庭での教育方針次第。夫は、補習校は絶対行け!という。でも言うだけ。手伝ったのは、唯一子供達のかるたの読み札の言葉のみ。授業参観も一度だけ誰かのを見ただけ。卒業式も、日程は?と聞いてもぎりぎりわからない、といって結局卒業式の前日から出張。現在も不在。そんなもんだ。

ところで、先日も書いたが、私は涙腺がゆるい。他人のお子さんの卒業式でも毎年ウルウルしているのに、昨年の時点で、もう来年はだめだ~と覚悟はしていたが、卒業式の前日あたりからちょっとドキドキ。

土曜日の午前中は長女も長男も現地校の授業がある。長男は11時半くらいには帰宅するが、長女は2時過ぎに帰宅し、大慌てお昼ご飯を食べ補習校へ向かっていたが、さすがに卒業式は、シャワーを浴びて落ち着いて出かけたいので、早退を願い出ていたそうだが、その日に限ってラテン語の口頭試験を指名されたという。「マトゥリタ(卒業資格試験)と日本語どっちが大事なの?」と言われたそうだ。そんなの日本語に決まってるでしょ!

考えてみれば、長女の幼稚園時代、イタリア語が苦手なのは、家で日本語を話すからいけない。家庭でお母さんもイタリア語を率先して話すように、と言われたことを思い出した。そんな馬鹿な話ありますかね?「我が家は日本人家庭です。私はイタリア語の発音はおかしいし、文法も間違えます。間違ったことは教えられません。」と言ったら、それ以上言われなくなった。

話は逸れたが、結局早退し帰宅した長女はシャワーを浴びて、自分の答辞の原稿の音読練習をしていた。ジーーン。

卒業式は4時半から。その後に持ち寄りパーティが行われるので、私はその準備に追われ、4時過ぎに家を出た。会場に入り、長女発見。またまた必死に答辞原稿に目を通している。長男の方はお気楽で、おしゃべりをしていた。

開式の言葉。国歌斉唱。立ったり座ったりが続く。えっまた~?と前に座っていた小4児童達。そりゃあイタリアに住んでいたら理解できないようなあ。まず現地校で校長先生の話を聞く機会もあまりない。せいぜい教会に行っている子ならお説教を聞くこともあるが、誰かのお話を静かに聞く、ということは大切だと思う。後ろにいたイタリア人の父親たちのおしゃべりがうるさすぎて、腹がたった。ちょっとやそっとの咳払いくらいでは全く気がつかないようだ。横にいる日本人妻たちも注意をしない。なんで気づかないのだろうか?不思議でたまらない。

卒業証書授与。幼稚部の児童だけ先に式が行われ、小学校から高等部までの29名が卒業証書を授与。我が家は長女、長男のダブル卒業。

お隣に座られたお母さんに、「ご卒業おめでとうございます。高等部までよく頑張られましたね。」と声をかけられた途端、たら~っ一筋の涙。(続く...)