今が旬 〜 ポロ葱 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

サバト•グラッソ。あいにく雨のミラノ。

それでも仮装した子供たちがミラノの街中に繰り出しては、紙吹雪のコリアンドリを撒き放ち楽しんだことだろう。

ところで、スーパーの雑誌コーナーで健康雑誌「Salute Naturale」を立ち読みした。

季節には季節のものを、いかに食べるか。自然の流れの中で、初めて命が養われる。自然の生活のサイクルが狂うと、その歪が体に出てきて病気や不幸を作るのではないだろうか?

今月のお勧めで、今が旬のポロ葱が紹介されていた。ポロ葱はユリ科。地中海沿岸が原産。下仁田ネギに似ているが、濃緑色の葉は固く、食べるのは白くて太い部分。他のネギに比べ刺激臭が少なく、加熱するとトロリとして柔らかいのに煮くずれせず、甘みが増す。フランスでは若採りした細くて柔らかいものを生のままサラダで食するようだ。ちなみに、フランス語でポロ葱は「ポワロ」と言い、若採りのネギを「ポワロジェンヌ」と呼ぶそうだ。フランス人の友人ジョスリンレシピのヴィッシーソワーズには、ジャガイモ以外にポロ葱も入っていたな。

ビタミンC、カロチン、カルシウム、鉄なども多く含み、イタリアでは、気管支炎や喉の痛みを感じるとすぐにポロ葱を多く使った料理を食べる習慣が古くからあるという。やはり雑誌にもポロ葱は気管支炎、アレルギー対策と書かれていた。ちなみに、子供の頃、風邪をひくと、「首をネギに巻いて寝なさい」とよく言われたものだが、臭そう?!と思い、やった試しはない。けれど、加熱するとどうも強烈な匂いは多少はマイルドになるようだ。いずれにしても、ネギの臭いの成分<硫化アリル>には、消炎や殺菌効果と神経を落ち着かせて睡眠へ誘導する働きもあるらしい。ポロ葱だったら匂いも少ないから大丈夫だろうか?

今日は雑誌にも紹介されていた、ポロ葱とファッロ(スペルト小麦)のスープを作ってみた。
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ファッロは、消化しやすく、高齢者や病弱の方にも安心。もちもちプチプチ感が好き。

良く噛み少食に。そして体から毒素を出すのが健康維持の秘訣。これからの時期、体内環境を旬の野菜でリセットし、余分なものを追い出していきましょう。