四旬節 「愛の献金」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノはカルネヴァーレ真っ只中。

シュウマイ、コロッケ、キャッケレのかわりにワンタンの皮、たくさん揚げてみた。明日のサバト•グラッソでは、既にもういい加減何も食べたくないかも。苦笑

さて、四旬節を目前にミラノ大司教区より貯金箱ならぬ献金箱が配布された。



画像左は、昨年配布され提出するのを忘れていたもの。右側は、今年分。できる範囲で、お金を貯めて教会の役員に委ね、まとめてから司教区に持って行き、貧しい人たちに配布されるという。

四旬節は回心の時。信仰の原点に立ち返り、現実世界の中で、いかに信仰を生きるべきか見つめ直す時。

また四旬節では、「祈りと節制と愛の業」という3点をもって信仰を見つめ直すよう求められている。献金も、自分の犠牲を捧げものとして心をもって行う愛の業に他ならない。

小さなことで良い。毎日飲むコーヒー一杯分を、すぐに乗ってしまうバスの一回分を。。。自分のできる範囲内で節制の心をもって、他者との分かち合いができれば素晴らしいと思う。

「共に苦しみ」「共に喜ぶ」。なかなかできることではないが、具体的な信仰の実践の一環として、私たちの存在は、人との関わりの中で初めて生か(活か)されるのだと思う。

内面を見つめつつも、「共に苦しみ」「共に喜ぶ」という実践、そしてそこからくる達成感を通じ、自分の存在、意味、そして使命を身をもって感じられる時として過ごしたい。