ミラノ治安情勢 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

在外日本国総領事館のHPを見ると、シリアにおける邦人拘束による事案をはじめ、在外邦人被害状況、安全対策情報などがわかる。在外日本人会などに参加していれば、会報などに注意が喚起されるが、そうでないとなかなか知らないまま過ごしてしまう。

とはいえ、スリ、置き引き、車上狙い、ひったくり、詐欺、暴行、空き巣などが年々減少してきている(と言われている)にもかかわらず常に存在していることに、気を決して許してはいけない。

最近もミラノのワグネルと呼ばれる地域に屋内の常設市場なるメルカートがあるが、その内部で邦人女性がひったくりにあったという。

スマホを出せと言われ、所持していたのは、ガラケーだったということで被害はなかった様子。それはよく聞く話。ロムに狙われたツーリストも持っていた携帯電話を見て、こんな古い形だったらいらないといって捨てられた、という笑っちゃいけないが、そういった話も聞いたことがある。確かに、メルカートへ行くと、ロムの女性が、両手に何台もiPhoneを持ち「いる?」「いる?」と売りつけにくる。どう考えても盗難品だろう。

話は基、メルカートでは周りにお店の人や通行人がいたにも関わらず誰も助けてくれなかったとか。メルカートが空いている時間であればそれほど遅い時間ではなかったはずだ。恐ろしい。

バスやトラムでのスリも日常茶飯事。私が過去に盗まれたのは、まだ長男のベビーカーを押している際、斜めがけにしていたバッグの脇ポケットから携帯電話を盗まれたことがあるが、それとは別に家にも一度、会社にも数回泥棒に入られている。夫の車も被害が3、4回。窓を破られたり、タイヤにナイフで切り込みを入れられたり、パンクさせられたり...会社の駐車場に置いておいたワインを全て盗まれたこともある。あっ自転車も...。20年以上住んでいればいろいろあるか?

ここ数ヶ月、太極拳のクラスでは、護身術も学んでいるが、個人的にいざという時に実践できるのかどうかは疑問。とはいえ、防御が一挙に攻撃になる動きは、「柔よく剛を制する」。柔らかでしなやかでありながら、かえって剛強なものを抑える動きは、「凛」としたイメージがあって好きだ。

けれど、最近よく人にイメージ的に「怖い」といわれる。「目つき悪い?」と冗談を言うのだが、相手を倒そうとする「気」が出ているのだろうか?爆 良いような悪いような••• でも危険な目に会う前に目ヂカラも必要なのかもしれない。