2013年からイングランド、ウェールズ、スコットランドを走るバス路線の70%で失業者に運賃無料のサービスが始まり、ミラノでも昨年から開始された。
昨年同様、外国人でも滞在許可云々、法律に準じた生活をしている失業者、または18歳から35歳までの一時雇用労働者は、証明書さえ提出できれば、イタリア人であろうと、外国人であろうとATM(ミラノ交通)の定期を無料申請できる。
それを直前になって、「北部同盟」のレガノルドが、イタリア人優先と言い出したから、ちょっと待った~!!FBでボヤいてみたら、在ミラノの日本人はもちろん、イタリア人の友人からもレガはひどい!というコメントでいっぱいになった。
ところで、レガノルドとは、第二次大戦後、イタリアの復興に力を注いだイタリア北部、中部を中心に、北部経済を北部住民だけで分配し、北部の労働者の職を守ることをもともとは行動原理としてきた。イタリア南部経済は北部の負担になるということで、攻撃を主張している時代もあったが、近年では、国からの南部への補助金よりも外国人移民が安値な労働力としてこようされることの方が北部の人間にとって深刻な問題になりつつあるという流れから、今度は批判の矛先を次第に移民に向け、外国人移民の排斥が軸となってきた。
そういえば、レガノルドの初代書記長のボッシ氏の息子がアルバニアの大学の学位をお金で買ったなんて事件も数年前にあったな。しかも党のお金で、だ。どうしようもないね。
まあ、ゴシップはさておき、2月17日に公示されたものによると、上記条件に当てはまるイタリア人及び、EC圏内•圏外、とにかく外国人を含む1000名対象に、ATM無料年間定期券が配布されるという。
ちなみにATMの定期代は、一週間で11,3ユーロ。月々35ユーロ。年間定期だと330ユーロ。余談だが、私は、週に何回かバスを利用するが、10枚綴りのチケット13.8ユーロだと結局3冊分買うことになり、30回使わなくても、定期を購入するよりも割高になってしまう。
ただ、失業者が元をとるほど定期を利用するのか?また、一時雇用の仕事も必ずしも、交通機関が使える場所にあるか?というと疑問に思う。33万ユーロを使うことが有効なのかどうか疑問。
何れにしても、3月5日、12時から18時までの間、http://numeroPLO.comune.milano.itにてオンライン申請開始。
https://www.comune.milano.it/portale/wps/portal/CDM?WCM_GLOBAL_CONTEXT=/wps/wcm/connect/ContentLibrary/giornale/giornale/tutte+le+notizie+new/politiche+per+il+lavoro+sviluppo+economico+universita+e+ricerca/abbonamenti_atm_gratuiti_2015
