着物リメイク | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

昨年、京都に旅行中、古着の羽織を購入した。

ミラノで数回、イタリア人が羽織をジャケット代わりに着ており、素敵!!と思い、ぜひ欲しいと思っていたのだ。長女に2枚、自分用に黒系のものを1枚、ピンク系の総絞りを1枚。すでに着物からコートにリメイクされたもの1着。一枚なんと500円。コートは1000円だった。

成人式の際、やはりピンクの総絞りの着物を作ってもらったが、さすがにピンクって今更着れないわ...と思っていたら、母がすでに70歳代になっていたと思うが、舞台で着ていたから吹っ飛んだ!

話は基、この羽織、やはりリメイクしてもらうことにした。お直しをする友人には、既に上記コートを巻きスカートとジレにリメイクしてもらっている。

希望は、ラグランの七分袖。丸襟、Aラインのブラウス風ジャケット。

友人に手渡しをする際、解いていただけると、助かるというので、解くことにした。着物を解く基準は、着物を仕立てる順序の逆に解いていくと聞いたことがあるが、両袖、襟、見頃の部分を糸切りバサミの先で、ちまちま、嫌コツコツか?解いていった。いやあ、よくもまあミシンではなく、手で細かく、綺麗に縫えているなあと感心してしまった。また、はじめは気付かなかったのだが、数カ所小さな布地が縫いこまれており、これは、なんの印だか役目があるの?というようなものもあった。他にも、生地が薄くなったところに、同じ生地で補強している部分もあり、へーーーっといちいち感動しながら解いたものだ。

高校生の頃、家庭科の授業で浴衣を縫ったが、裁縫が大嫌いな友人の分まで縫ってあげた。あの長い反物から着物が出来上がる工程は非常に楽しかった。

一度、一枚の反物から着物または、羽織になったものを解き、再び別のものを作るというのは、非常に夢があるように思うのは私だけ?

着物リメイクは下手すると、おばさんチックになりがちだが、アレンジの仕方では、斬新そのものにもなる。さあ、どう変身して戻ってくるかなあ。楽しみ~!!