厳寒の年末年始 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

2014年も残すところ、あと1日となってしまった。

この秋は非常に雨も多く、長靴を買い足すくらいだった。けれど暖冬だったため、我が家のゼラニウムも金魚草も気が狂っちゃったのか蕾をもち始め、中からうっすらピンク色が見え始めた頃、いきなり寒くなってきて、つぼみは開くこともなく、また閉じることもなくそのまま。寒いよね?でもビニールかけたら過保護かな?

ところで、いきなり来たこの底冷え。先日はついに、公園で野宿していた人が死亡。ミラノ市が急遽対処し始めた。

2011年からスタートしたATM(ミラノ交通)と l’Associazione City Angels(シティエンジェルス協会)のコラボによる«Casa degli Angeli » (天使の家)。毎晩、8時半から12時までミラノの街をバスに乗って、ホームレスの人にサービスするというもの。バスの中は外よりは暖かい。そして、飲み物、食べ物も満載。2月いっぱい運行されるというが、月曜日から金曜日迄、肝心な夜中と週末、彼らはどこで寝ればいいのかな?



ところで、近所のフランシスコ会の教会前は、施しにならぶ人々が多いが、昼間っから紙パックのワインを飲んでいる。寒いから飲むのか、世の中に絶望し、飲まなきゃいられないのか。そこの教会裏では、滞在許可のない人々を対象に無料で歯の検査をしているし、健康診断も行われているが、1月いっぱいは休みと貼り紙がされていた。こんな時に病気になったら大変だろう。

外の気温が5度か、マイナスかではなく、8度以下になれば屋外で過ごす人たちにとっては非常に危険な状況だという。今夜もマイナス5度。明朝もマイナス3度、午後でも1度予報。ホームレスにとっては、死の恐怖を見るんじゃないだろうか?



明日31日と1日はホームレスと難民者向けに2500人分の寝場所が準備され、まだ300人分余裕があるという。ミラノ中央駅のCentro Aiuto(Via Ferrante Aporti 3) は毎日朝8.30(週末のみ9時)から夜の0時まで開いており、明日の31日のみ夜の10時に受付終了。

路上で身動きできない人をみかけたら、ぜひこの番号を知らせてあげてください。

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Oggi si soffre per indigenza, ma anche per mancanza di amore.
今日、人は貧窮に苦しんでいますが、さらにまた愛の不足に苦しんでいます。byパーパ•フランチェスコ