我が家の長男,空手を始めて9年目。しかも茶色帯がこれで4年。ちょっとこのところ停滞中。野球も丸6年プレイしたが,イタリアでのプレーに限界というか,いよいよもって幻滅してしまい今年でやめてしまった。結局幼稚園時代から同じ幼稚園に通い,中学も,現在通う高校まで一緒、同じアパートに住む一つ年上のエジプト人の彼が所属するサッカーチームを紹介してもらい、長男も入部した。
ところで,サッカーといえば,ブラジル,アルゼンチン,スペイン,オランダ,ドイツ,イングランド,フランス...イタリアだって強豪国の一つだ。イタリアでは6歳から16歳の選手が65万人(6人に1人がチームに通っている計算になる)がサッカーチームに登録され,8000のクラブ組織が存在し,3万のチームがあるという。そのうちの2200のクラブは少年指導を専門に行っている。また,6歳から12歳までサッカー普及を目的としたサッカースクールは6000あるのだそうだ。このなかでイタリア協会の資格を持ったコーチ2万人が指導を行っているという。さすがだ...けれど,ある一定の年齢(児童生徒あたり)までのサッカーのレベルは意外に日本も高いらしいのだが,何が違うのだろう?結局は止まってしまう傾向があるようだ。
野球と違ってサッカーの練習は、雨の日も雪の日にも行われる。幸運にも(!)入ったチームは,実力的にはそれほどでもないようだが、とにかく礼儀、態度にはうるさく忘れ物を始め、欠席の連絡云々もきちんとしていていないと罰金制のようで、この年齢お小遣いだってたかがしれている。そこからマイナス、マイナスじゃやっていられないだろう。自然に皆,きちんとルールを守るようだ。学校では教えてくれない規律やしつけを身につけさせたいと言って、空手や柔道を習わせたがるイタリア人も多いが、それほど期待できるのかどうか。苦笑 ちなみに,それは、ラテン語が語源の<disciplina>から出ているようで、これは「学問、学ばせる=教える」と意味。イタリアじゃあこういうことは,学校では教えないんだなあ。笑
個人的には,私も夫も中高,スポーツはやっていたので,やはり文武両道,スポーツと勉強は両立させた方がよいと思う。また,チームメイトや師匠,監督,コーチなどの目上の方への尊敬の念をもつことも大切。
日本は知らないが,意外に会費も手軽で安心したが,手続きに必要な書類集めが想像以上に面倒だった。野球や空手も,スポーツ検診が必要だが,それ以外に,戸籍謄本の写しやら本人を初め,両親のパスポート及び,身分証明書,滞在許可書のコピー,通学証明書などが必要で,あちこち回った。それをローマにある支部に送り,受領されて登録手続きが済んだら試合に出られるようになるようだが,すべて手続きが終わった割に,今だ登録証が送られてこないということで,試合に出られず。週末の試合も見学のみ。面倒くさそうと思うのは,他人事だからだろうか?笑
大抵チームは辺鄙なところにある。私は運転しないし,夫はほとんど不在。送り迎えなんぞ100%無理。それでもバスを2本乗り継いでいくから,へ~~っと思う。日本だったら,それも普通かもしれないが,支払いの件で,大雨の中,2度もクラブに出向いたが,女性の一人歩きは絶対危険な地域。バスの乗り継ぎは悪いわ,トイレに行きたくなってもよれるバールさえない,しかもその日は工事のため,行きと返りとでは通路が違っており,どこから帰ってよいのかさえわからず,聞くことの出来る人さえいない。もう泣きたくなったわ...とぼやきっぱなし。
とりあえず,現地校も補習校の成績も落とさない,それを条件に承諾した。また,空手もやめない,と。
厳しすぎるかな....いや,日本の高校の部活動に比べたら,それでもゆるゆるか???
自分の目標を実現させる。それは,自分の目標を強く思い続けることが大切。やりたいことは,一瞬一瞬,無駄にしない。最大限する。プライドをもて!!
やっぱり求め過ぎかな...苦笑