人間観察 ~ 美容院 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

まだ目立つほど白髪がないので,カラーリングはしてないが,3週間に1度,ヘアーカットしている。襟足が短いので,ちょっと伸びてくると気持ちが悪い。

今日も美容院へ出かけてきた。ミラノに来て13年。美容院ジプシーと化していたが,やっと落ち着いただろうか?中国人の美容院に通っている,というと日本人にもイタリア人にも十中八九「えっ?!」というリアクションをされる。安いということもあるけれど,やはり日本人の毛質を知っているし,頭の形にあわせて上手にカットしてくれる。

以前通っていたところは,カットが上手だったけれど,なぜか中国人なのに,ルカと呼ばれていた彼はどこかへ消えてしまった。今の美容師は,マッシモという名だと今日初めて知った。ちなみに,もう一人の若いお兄ちゃんはなんて言うの?というと,マリオだそうだ。クリスチャンでもないのに,中国人,どこからそんな名前が出てくるのだろう。ちなみに店主はヴィヴィアンだって!!彼女は,昨年出産し,生後3ヶ月で子供を,中国の親類の家に預けてきた。現在14ヶ月。可愛い盛りだろうに...。日本人だったら,生活のためとはいえ,夫は一人に残しても,子供を残すことはないだろうに...。苦笑 今朝Itamaで乳児担当だった。自分の子供の子育ての時とは,全く違った目で見られるのが新鮮。どんなに頭がいっぱいいっぱいでも癒される~。

閑話休題。
私は,人間観察が好き。日本の美容院では,思い切りリラックスしたいが,イタリアでだと,どうしても回りが気になってしまう。笑 中国人美容院は,安い分,イタリア人のお年寄りと外国人が多い。メルカートと一緒だ!笑 今日みた,イタリア人のおばあさんは,髪が薄く,地肌が見えているのに,雑誌をみて,こういう髪型にして!と言っていた。横目で見つつ「無茶だよ!」と思った。けれど,おばちゃんは,「ここ数日はずっとカツラをかぶってごまかしてたのよね...」とイタリア語を解さず,反応さえしないマッシモにずっと話しまくっている。

私は,小学生の頃と,二十代に一度だけ髪の毛を伸ばしたことがあるが,常にショートボブ。中国人には前を長く,後ろは短く,ボリュームをアピールしてね,とそれだけで,自分の理想の形になるからあらっ不思議。ブローしていると,私の髪型をみて,支払いが終わって,帰りがけのお客さんが「今度はこの髪型いいわ...」と言ってくることが多い。「じゃあ今度ね!」と調子のいいヴィヴィアン。そして,お客が帰ると,「無理よ!イタリア人の髪の毛は猫っ毛だし。アジア人とは同じようにはならないのだから」と確かに私にさえわかることを言う。

また,自分の家から,シャンプーや染料を持ってくるイタリア人をよく見かける。特別なメーカーなのか?と思うと,意外にスーパーで売っているものだったりするからおかしい。

イタリア人経営の美容院と中国人経営のそれとでは,共通項は,①シャンプーの際,泡が耳の中に入ること。②シャワーがいきなり水だったり,熱いお湯だったりすること。③切った髪の毛が,首や洋服の中にも沢山入ってしまうこと。つまり彼らは,それほど繊細じゃないんだなあ。以前ヴァンクーヴァーで髪の毛を切ったときは,シャンプーやカットがどうだったかは記憶に無いが,とにかくブローで思い切り髪の毛を広げ,キノコのようにされてしまった!!その時だけは,二度と来ないと思ったものだ。また,イタリア人の美容院でもどんだけ説明し,画像をみせても,結果はそりゃヘルメットでしょ...という時もあった。なので,まだ中国人経営の美容院の方がまともかと。笑

そして中国人経営の美容院は,イタリア語をあまり話さない美容師が多いので,誰かそこそこに話す美容師が通訳する。面倒なので,私はマッシモには声をかけない。イタリア人に質問攻めにされ,真っ赤になってしまうのを何度も見ているからだ。ヴィヴィアンに私の名前を漢字で書いて教えたら,「あっツーツー!!」と言われた。中国では,結構日本のドラマが放映されるそうだが,「ツーツーって名前は聞いたことがあるから知ってる。」とのことだった。それから,彼らは私の名前を絶対間違えない。笑 

それにしても,子供達に,「髪の毛,切ったんだけどわかる?」と聞いたら,3人が3人とも「どこ?」と言われた。ちっ。

いずれにしても,マッシモ,お店変えないでね!爆