1ユーロレストラン「ルベン」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

日本に「東の里 百円食堂」なるものがあるらしい。
営業日や営業時間に制約があるうどん屋さんという話で,しかも営業日は土日と祝日のみ。また,驚いたことに場所は,なんと山奥にあるという。
経営者の方がどういった趣旨であけられたお店かはわからないが,チェーン店などでやたら安いお店だと,どういったもの使ってるの?とそちらの方を気にしてしまう。

ところで,イタリアでは10人に1人が貧困者であると言われている。けれど,日本もそれに近いものがあるもしれないが,大きく違うのは,イタリア人の多くは持ち家に住み,日本に比べ相続税が比較的安いということ。個人財産が代々維持され安い。長女の通う高校は公立でありながら,学生達は,なんでそんなにお金持ちなの?という人たちが多い。彼らのことは,いずれ書くことにして,イタリアでの移民は貧困層が多く,またイタリア人自身もかなり富裕層と貧困層との格差が大きくなってきているようだ。

その貧困層で援助の必要な人のためにレストラン「Ruben」が最近オープンした。
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(画像は左が経営者のペジェグリーニ氏,右がミラノ•ピサピア市長)

経営者は,イタリア・サッカーチームの「インテル」の元会長のエスネスト•ペジェグリーニ氏。現在インテル•オーナー兼会長は、
インドネシア人実業家のエリック・トヒル氏。その前がマッシモ•モラッティ氏。ちなみにモラッティ氏はミラノの前市長のレティツィア•モラッティ女史の義弟。

「ルベン」は,50年前に貧困の為に亡くなった農民の名前にちなんでいるという。ペジェグリーニ家3代に渡り従属してきた使用人だったそうだが,彼の最期を助けることが出来なかったことを,ペジェグリーニはずっと悔やんできたのだろうか?


場所は,ロンバルディア州の役所があるVia Gonin 52。
月曜ー土曜日営業,500席あり夕食が2交代で夕食が振る舞われる,という。食事はなんと1ユーロ。


どこにでも,ずる賢く,こういった機会を悪利用する人もいるのではないか?と気になったが,調べてみたら,対象者は別居した父親,50歳代の解雇者,負債を抱え苦悩している人,元囚人,難民,亡命者などで,教会や支援センターやボランティアから派遣された人々とある。少し,安心した。こういったサービスはまともに機能してほしい。


世の中には,沢山の「ルベン」がいるはずだ。神に命を与えられたことを感謝しつつ,世界の多くの「ルベン」である誰かを助けてあげたかったと再びペジェグリーニ氏。私たちも彼の寛大さに倣うことが出来れば素晴らしいと思う。



http://www.milanotoday.it/cronaca/ristorante-solidale-via-gonin.html

http://www.corriere.it/cronache/14_luglio_05/sogno-pellegrini-sara-realta-ristorante-solidale-un-euro-79315b60-040a-11e4-80b4-bb0447b18f3b.shtml

http://www.agrodolce.it/2014/07/16/ruben-ristorante-solidale-1-euro-milano/