びっくりランチ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日9月29日は「大天使聖ミカエルの祝日」。
ほかに,ラファエル,ガブリエルとあわせて「三大天使の祝日」とも呼ばれる。

中世においてミカエルは兵士の守り手,キリスト教徒軍の保護者であったが,現代のカトリック教会では,兵士ではなく警察官や救急隊員の守護聖人になっている。ちなみにドイツ,ウクライナ,フランスの守護聖人ともされている。ついでにいえば,ラファエルは,旅人,薬品関係,パイロットの保護者として尊敬され,またガブリエルは神の御言葉を運ぶものとして,通信や報道などの仕事をする人々の守護者となっている。

話は基,聖ミカエルの祝日は前記の通り,警察の守護聖人。というわけで,(決して不意打ちだったわけではないのだろうが,)ミラノの中央警察の食堂で,イタリア料理界で最も注目されるシェフの一人であるカルロ•クラッコによる料理が振る舞われた。
{FB3F437C-C90E-46C0-9F0D-0BABAD8A8344:01}

{88CDDD3F-E047-4939-B944-95E33306BBB3:01}

{BB4C116C-41E9-496F-96EB-4C6EDA4381B8:01}

食堂の食券や現金のシステムがどうなっているのかわからないが,収益金は小児心臓病協会に渡るという。有名シェフの食事がただで振る舞われないだけちょっと安心。これも税金だったらとんでも無いからね。私たち外人の滞在許可証発行に支払われる高いお金は,どこに消えるのか常に疑問だし...。

クラッコは来年のミラノ万博の食堂での残飯を再調理して貧しい人たちに振る舞うことになっているというが...。その案も賛否両論。

数年前に,ミラノの高級食材店•ペックが経営し,クラッコが総料理長として独創的な料理を振る舞っているCracco Peckで一度食事をしたことがあるが,独創すぎておいしかったんだか,まずかったんだかわからなかったな...笑 やはり身分相応。身の丈にあった生活をしなさいってことね。