新学期が始まり2週目も早くも終了。
朝昼の冷え込みも厳しくなってきた。
私もitamaは開講していないものの打ち合わせや教室の片付けなどが入り,結局毎日フル活動。下手に家にいると,家のことに追われ,ふとソファに座ると,カクンとうたた寝をしてしまう始末。子供たちも,何かとテストが始まり,宿題も毎日,習い事の合間を見ながらTVも見たい,ゲームもしたい,そうなると補習校のやりくりもかなり厳しく...次男がかなりきつい状態か。小6まで続くかな...冷汗。
それでも現地校は楽しい様子の次男。それだけでも救いだ。転校して驚いたのは,毎日学校のマークの入った白いTシャツを着用していく。体育のある日はその上に,学校のジャージ上下。それ以外は,保育園,幼稚園,小学生,皆お揃いの上っ張り?を着る。制服代わりのようだ。
ミラノは人種の坩堝だが,特にサンシーロ地区は様々な人種,そして貧富の差も激しい。次男の学校脇にある現在地下鉄工事のために閉鎖されているトラムの線路の反対側は,領事邸も多く,10年ほど前までは菊の御紋のある建物もあった。校長のシスター曰く,80年代は日本人の子女も多かったという。確かに当時は,商社などの駐在員も多く,当時のミラノカトリック日本人会のメンバーも家族でカトリック信者,というのが非常に多かった時代だったと言う。余談だが,84年にサンシーロ競技場の目と鼻の先にあり、もと公立の幼稚園があったという所にモンテッソーリ教育の「子供の家」が出来,日本人家庭の子女は流れていったようだ。
ところで,4時半にお迎えにいくと,今までの学校であると,校門に学年ごとに担任が児童,生徒たちをつれてくるので,親が引き取りに出て行くのだが,毎回どこでも門の前を占拠するものがおり,大混雑してしまう。が,現在の学校は子供たちが校庭で学年関係なく遊んでいるので,その中を保護者,祖父母,ベビーシッターなどが直接子供を探しに行く。それでも,先生たちは皆,一緒にいるので,不審者がいればすぐに声をかけられる。先週一度長女に次男のお迎えを頼んだら,案の定呼び止められたが,彼女を知っているシスターたちが集まってきてかなり懐かしんでくれたという。
とにかく,日本人は我が家だけなので,児童生徒たちの方が珍しがって,signora del coro~!!(コーラスのおばちゃん!)といっては(隣接する教会で毎週日曜日,ミサの際,聖歌を歌っているので,私を知っている児童生徒は多い)次男よりも私のところにやってきて,日本語話して!日本語教えて!とうるさい。毎日私にまとわりついては,「○○って日本語でなんていうの?」と聞いてくるのだ。しかも,3日続けて「エレベーターに挟まれて出られない」というフレーズを聞いてきた女の子がおり,トラウマか?笑ってしまった。
また,毎週火曜日の午後,私は太極拳の稽古があり,終了後直接お迎えに出かける。着替えもせず忍者のように,刀やサーベルを背中に斜めがけにして行くのだが,これが子供たちの目につき大変なことになった。やらせて!やらせて!あげくの果てに売ってくれる?という子まで出てきた。ちょっとだけだからね...人にぶつからないように端っこにいって...といって校庭の片隅に連れて行ったのだが,刀とサーベルをもった子供たちは,フェンシングのような構えをし向き合った。やっぱりヨーロピアンなのだからであろう。
先週,いきなり見知らぬ男性がやってきて刀を子供からとりあげ,剣道のように構え,一点を見つめ,そのまま数十秒立ち止まった。子供たちは皆口を開け,目を大きく見開いて固まったまま。「剣道をしてらしたんですか?」と私が聞くと「aikido」と答えられた。不思議な空気だった。笑
その後,次男は学校へ折り紙を持って行き,友人達にいろいろリクエストされているらしい。
何がきっかけだかわからない。見知らぬ文化を持った
人たちがやってきた!そうやって私よりも,子供を受け入れてくれる場は嬉しい。だから,余計に奉仕したくなるのだ。次男が学校が楽しいと言ってくれると,私も嬉しい。
楽しい気分。心の元気は,老若男女関係なく,毎日積み重ねることで豊かな心を育めるのではないだろうか?
来週も頑張ろう。
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