水着お国事情 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

20数年来、日本のプールや海には行っていない。あの芋洗い状態に辟易してしまうのだが、日本人女性の水着もかなり変化しておりびっくり!!いきなりガングロ・ヤマンバが登場したと思ったらバカ殿・白塗りのような人も現れたし、まっそれは一部の人だけだったのかもしれないが、確実に美白志向は高まり(かといって昨年某化粧品会社の白斑被害もいまだ続いている様子)日焼けは良くない傾向になった。もちろん、シミ・ソバカスの直接的原因となり、焼き過ぎれば皮膚癌の原因ともなる。

日本では、日傘、アーム・カバーは必需品のようだ。けれど、紫外線予防とは別に体の線を隠すラインの水着が流行ると言うのは、宗教的な理由ならいざ知らず羞恥心を美徳とする日本の国民性か?

普段着るAラインのチュニック、レギンスなんぞもその類いなんだろうが個人的にはどうも頂けない。ボタっとした服は妊婦ならともかくムーミン体型を強調し、真夏のレギンスは暑くてたまらん!本来女性は夏でも体は冷やすべきではないのだが、であれば首元、お腹はもちろん足首までもカバーすべきなのだ。


話はもとい水着の話。
ビキニの上にサロペット+パーカー?!あれには目が点。紫外線防御してまで水に入りたいものなの?!あれは、水に入ったらボデボデしないもの?泳ぐ時、パーカーは邪魔じゃない?!いや、あれは海女さん状態にかぶるもの?!水から出たら逆に水がボタボタ滴らない?!不思議だ・・・
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またラッシュ・ガードも流行っているようだ。あれは、一般的にサーフィン、ジェットスキーなどさらに強い紫外線対策及びすり傷防止としてのマリンスポーツウェアだったのではないか?!時代は変わったものだ。
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かと思えば、夏の湘南はビキニ健在。それでも水着で商店街やコンビニを徘徊。あれはないでしょう・・・。

ところで、Itamaのボランティアをはじめ、かなりアラブ系の友人が増えた。FB上にも友達が出来、この夏休み子供たちをプールに連れて行った画像を見かけたが、子供と夫は水に入っていても、彼女たちは入っておらず。さすがに、水着にはならないか・・・と思っていたら、南仏の海辺で初めて見てしまった、アラブ人女性の水着、ブルキニ。宗教上、体のラインを亭主以外の男性に見せる、基、見られてはいけないのがイスラム女性。これが、別の宗教だったら問題ないのだ。

プライベート・ビーチ内のレストランで一瞬「あれ、海女さんかい?!」という女性が走り去った。頭も体もすっぽり覆いかぶさっている水着なのだ。ちなみに「ブルキニ」とは「ブルカ」と「ビキニ」の造語。ヨーロッパの一部の国では、様々な理由をつけられ、ブルキニを着た女性が公共の場から追い出されるという事態が起きているようだが、それこそ差別だろう。
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ちなみに、私はビキニ。妊娠腺があろうと、お腹にしみが出ようと怖いものはない!笑

だからといって、ブラジリアン・ビキニにみるような大胆なマイクロビキニは着る勇気どころか興味もない。リオのカーニバルなどで見るサンバのソロ・ダンサーよろしく、身に着けているタンガは、彼女たちがあの体型だから似合うのだ。タンガとはもともとブラジルの先住民族のインディオの女性が身に着けていた腰巻のことをいうようだが、腰巻とは、女性用褌。 長女を日本の病院で出産した時、配布されたT字帯、いわゆる褌には非常にショックを受けたことを今になって思い出した。長男の時は、記憶になし。次男はミラノの病院だったので、さすがにそれはなかった。

水着から飛んでもない話になった。

余談だが、フランスのビーチではトップレスは普通。日よけなどで隠すこともない。年齢の幅も広い。それでも、最近は若い人よりも、50歳代以上の人がほとんどか?!見たくない?!爆 

お国変われば、文化も変わり、白い肌がよければ、こんがり小麦色の肌が美しいと思ったりするところもあるが、イタリア人にとって、日焼けは「ヴァカンスの象徴」。これから、ヴァカンス明けの人たちがごそごそとミラノに戻ってくるが、ゴキか?!というくらい黒光りしている人もいるから、笑ってしまう。10年後の病気より、明日、明後日の日に焼けて格好いい自分を選ぶのか?! 今年の初めにニースに出かけた際、昭和のブルマーを連想してしまうようなハイウエストでカットの浅いビキニをウインドウで数多く見かけたが、さすがにそれを着ている人は見かけなかったな。

文化、宗教、体型はさておき、だいたい、どうやって水着のトレンドが作られるのだろう。不思議だ。