阿鼻叫喚 〜 その4 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

スズメバチ騒動は今ひとつ収拾がつかず、現地校の始業はあとまるまる3週間あるものの、今週末から長男の野球の試合が、その翌週からは補習校も再開、教会行事も続々と入ってしまうので、この週末は私にとっては、今年の最初で最後の海としてリラックスして来た。

出発する午前中に雨戸の入る木箱に直接スプレーを噴射しておいたら、20ー30匹は窓のさんに蜂が落ちていただろうか?家を出る直前も念には念をと、スプレーを撒いて出かけてみた。帰宅したら案の定18匹が落ちていた。?! どんだけいるのよ。

さて、大家を通じ蜂の駆除の専門家をさがしてもらった。あれ、壁の中から全く音がしないぞ!それでもレールの穴から中へスプレーをまくこと数分後、ズーズー大騒ぎ 。やっぱりいるんだね。

夕方ビーっとやって来た。「シニョーレ・マリーノ」と聞いていたので、イタリア人かと思っていたらスリランカ人だった。大家が貸しているもう一軒のアパートの門番をしているが、庭の整備から虫の駆除なんでもするよ、という。

一応今までの経緯を説明すると,じゃあ必需品を取って来るからと言って、一度外に出て行った。

ゴーストバスターズのような格好をして再び登場。そりゃそうだ!蜂の一撃によっては命が危ない。
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部屋のドアを閉められ私は部屋の外で待機。ホームセンターに売っているような代物ではなく、業者専門のスプレーで毒性も高い。たかだか6畳位の部屋を締め切りスプレー噴射じゃマスクをしていても危険だ。すごく咳き込んでマリーノさんが出てきた。部屋もうっすら白く霧が出ているようだ。一緒に外に出て行った窓の外側を見に行った。大量に蜂が逃げて行く様子を想像していたが、1、2匹窓のまわりをうろちょろしてるだけ。

多分、先週木箱の中にスプレーを撒いたから残りも少ないのでは?と言う。けれど完全に蜂を抹殺させるか巣を除去しない限りこの繰り返しだろう。

私は、木箱から小さな穴を通して床方面の窓枠脇、または壁の中に巣があるのでは?と思っていたが、マリーノさん曰く、木箱から天井方面に小さな隙間があり、レンガを重ねた壁の内側に蜂は逃げ込んでいると指摘。確かに小さな闇が見えた。それが抜け道なのだろうが、流石にそれは簡単に壊せない。

しかも蜂は巣を2つ同時に作ると言う。偽物と本物。そうやって敵を欺くというのだ。2つ~?!もうショック。

「もうこれで、巣の中は全滅のはず。万が一、まだ蜂がいるようならば、壁をコンクリで塗りつぶしてしまうのも手かもしれません。いずれにしても、この部屋は毒ガスで充満しているので、今日は誰もこの部屋に入らないで!また、連絡しあいましょうj』といってマリーノさんは帰っていった。

翌朝、なっなんと50匹以上の蜂の死骸発覚!まだまだいたんだね・・・

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大家と話し、今後の対策にも疑惑の隙間は閉じておこうということになった。

🎵 ハチのムサシは死んだのさ~
畑の日だまり土の上~
遠い山奥 麦の穂が~
キラ~キラゆれてる午後でした~

いやいやあんな大量の蜂の死骸、普通に目にしたが、佃煮チックで佃煮はもう食べられないな。爆